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FOOD&RECIPE

サンセバスチャンで習ったトルティージャ(スパニッシュオムレツ)

ワインに合う簡単レシピ Vol.05

レシピ・写真/後藤 初美

肌寒い日があっても春を感じられる暖かい日が増えてワクワクする気持ちの日はバスク地方のお料理とワイン。
ワイン売り場に並ぶ中で、コスパに厳しい我が家の基準をクリアしたハウスワインの一つがこちら。
カミノ イベリコ ヴィウラ。
カミノとは巡礼路のことで、フランスからスペインの聖地までの800キロの道のりです。
友人の中にはこの巡礼路を歩いた方が何人もいて、私もいつかいつかと思いながら、今の所飲んで食べて応援というスタイルになっています。
品種のヴィウラは、マカベオの別名でスパークリングワインのカヴァに使われているもの。リオハではヴィウラ単独で柑橘の香る爽やかかつコクのある白ワインに仕上げています。
ただスッキリではなくどっしりしたボリューム感もあってオリーブオイルを使った料理に合います。そこで、サンセバスチャンで習ったトルティージャです。

ワイン/CAMINO IBERICO VIURA(カミノ イベリコ ヴィウラ)
スペイン DOCaリオハ
スペインの地品種ヴィウラ

バルのおつまみとしても定番ですが、ジャガイモだけでなくバスクでは美味しい真っ白な玉ねぎもたっぷり入ります。そしてジャガイモは茹でないで、揚げ焼きします。
これで旨みがプラスされるのです。
このレシピは、サンセバスチャンの美食倶楽部で料理学校の先生の料理教室で教えていただいた一品をアレンジ。
現地ではなんと一枚に卵を10個使いました!!
鮮やかな黄色のオムレツを、思い思いに切り分けて、リオハワインと頂くともう気分はスペインバスク。
冷めても美味しいので、持ち寄りパーティにも喜ばれるお料理です。

【材料】
直径18cmフライパン1枚分
全卵 4個
塩 小さじ1/4
じゃがいも 中1個
玉ねぎ 中1/2個
オリーブオイル 大さじ1(オムレツ用)
オリーブオイル 大さじ2−3(玉ねぎ、じゃがいも用)

①じゃがいもは皮をむき縦半分に切る。横にしてさらに半分に切り、7−8mmの薄切りにする。玉ねぎは端から薄切りにする。フライパンにオリーブオイル大さじ1を入れて中火で熱し、玉ねぎがしんなりとするまでソテーする。バットに取る。次にオリーブオイルを足してじゃがいもをソテーする。柔らかくなるまで揚げ焼きして、油を切る。

②ボウルに全卵と塩を入れて白身を切るようにほぐす。油切りしたじゃがいもと玉ねぎを加える。
③フライパンを中強火にかけて十分熱くなったらオリーブオイル大さじ1をいれ、卵液を流す。20秒ほど待って、フライパンの底をかき混ぜ、時々フライパンをゆすり回し、底が焦げ付かないように表面が半熟になるまで焼く。

④ゴムベラで卵の縁を1−2cm程度内側に寄せるように折り込む。表面がやや固まって来たら、蓋の内側にとり、フライパンをかぶせてひっくり返す。そのまま30秒ほど焼いたら皿にとる。

周りをしっかり焼いて、中が少し柔らかめの焼きあがりです。
切り分けてそのままいただきます。お好みでパセリみじん切りを振ってください。
1cm厚さにスライスしたバゲットに温かいオムレツを載せていただくのもおすすめです。

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後藤 初美

料理家 フランス食文化研究家 フレンチスタイルの家庭料理・お菓子・食のフランス語教室「ル・プティ・フール」主宰 https://lit.link/hatsumigoto 「美食とヘルシーを両立させるワイン好きの料理家」として活動。 砂糖を使わないライトなフランス料理やヨーロッパ各地の菓子を味重視で作りやすく展開。 1994年以来25年間毎年フランス各地のワイン、料理、菓子を訪ね歩く旅を続けている。 CPA認定チーズプロフェッショナル 中華中医学会認定 国際薬膳調理師 英検準1級 仏検準1級 アカデミーデュヴァン ワイン&クッキング講座講師(フレンチx薬膳料理とワインペアリング) サロンデュショコラ東京フランス人ショコラティエ通訳 著書/発酵塩レモンのヒミツ 永岡書店刊

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