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A.O.C.ソーテルヌ(Sauternes)

A.O.C.ソーテルヌ(Sauternes)

AOCソーテルヌのソーテルヌ&バルサック地区はボルドー・グラーヴの南部、ガロンヌ川左岸に位置し、貴腐ワインの産地として有名な産地。1939年フランス原産地呼称制度にソーテルヌとバルザックがAOC登録されました。
面積にして1900ha、ボルドー全体の2%ですが、世界的に有名な貴腐ワインはここで造られています。極めて長期間熟成が可能な極甘口ワインの世界最高峰として君臨し続けているソーテルヌの貴腐ワインが頂点にあることは疑いようのないことです。
秋になるとこの地区の森の中を流れるシロン川とガロンヌ川、その温度差によってシロン川がガロンヌ川に合流するあたりで夕方~夜明けに霧が生まれます。この霧によって運ばれるボトリティス・シネレアという菌がブドウの房に付くことで、霧が夜明け(日が昇る)から午後に向けて晴れていくと、ブドウの水分が蒸発して貴腐化していきます(この霧が晴れていく様はボルドーの有名な美しい風景の1つでもあります)。

このボトリティス・シネレアという菌は、ブドウの果皮をしなびさせ、ブドウの水分を奪う一方で、酸や糖分は奪わないので水分が無い分凝縮し、糖度は60%にも達するものもあります。これは糖度は通常のブドウの約3倍にあたるといいます。見た目は白いカビが付いて、ドライフルーツのように萎んでいるので、とても食用としては使えなそうに見えますが、腐敗臭がするわけでもなく、その中身は濃厚なエキスの塊です。高貴なる腐敗というフランス語で表現され、日本でも貴腐ワインと呼ばれるようになりました。

AOC的には「ソーテルヌ」と「バルサック」という2つのアペラシオンが存在しますが、「バルザック」はバルサック村のみですが、AOCソーテルヌはコミューン(村)としては、「ソーテルヌ」「バルサック」「ボム」「ファルグ」「プレニャック」が存在しますが、いずれの村から造られる貴腐ワインもAOCソーテルヌを名乗ることが出来ます。また140の生産者中27のワイナリーが格付けに選ばれています。
使用が認められている品種はセミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、ソーヴィニヨン・グリ、ミュスカデル。またセミヨンの薄い果皮が貴腐化しやすいこともあり、全体の80%を占めています。残糖は45g/l以上なければなりません。
格付け1855年に甘口白ワインのみの格付けとして認定されています。一部シャトーの分裂や統合等もあり、現在はシャトー・ディケムが別格として「Premier Grand Cru(特別第1級)」、「Premier Cru(第1級)」として11シャトー、「Deuxiemes Cru(第2級)」として15シャトーが格付けされています。
余談ですが、この一見、健全には見えないブドウから極上の甘口ワインがどのように生まれたのかは謎だそうです。畑を任せていた小作人がブドウを放置してシワシワさせたのに腹を立て、オーナーが激怒し、罰としてこれを醸造させたところ、甘口の美味しいワインが出来たとか、収穫にブドウ畑から離れなければいけなくなり、帰ってきたらブドウがシワシワになっていたものの、試しに醸造してみたら美味しいワインが出来上がったなど、いずれも都市伝説の域をでない話しが多く諸説あります。

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A.O.C.ソーテルヌならこの1本
バルトン&ゲスティエ
ソーテルヌ ネクター・ドール

甘い若いワインの特徴でもある深い黄金色で、琥珀色ではなく黄色のニュアンスがあります。香りは非常に濃縮されていて、パイナップルとアプリコットのアロマにアカシアと蜂蜜のノートが加わった複雑で繊細、エレガントなノーズ。口当たりは滑らかで持続性があり、フルーティ。

DATA

ソーテルヌAC
品種/セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン
醸造/貴腐化した実だけを摘み取り、一部オーク樽熟成。
土壌/ボルドーの南東40kmに位置し、グラーヴ地方に囲まれている。土壌:砂利、チョーク、粘土。
気候/ガロンヌ川の支流シロン川がこの地域を横断しているため、海洋性微気候。 この支流が貴腐菌をブドウに運ぶ役割を強めている。


希望小売価格/5,291円(税込)
輸入元/国分グループ本社
2023年10月31日全国発売開始

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