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WINE

ヴィーニョ・ヴェルデの現在地 vol.02

お家で楽しむヴィーニョ・ヴェルデ

ビギナーのためのその楽しみ方と合わせるお料理レシピ

前編に引き続き、池尻大橋にあるレストラン「calma」のオーナー佐野さんに、ワインビギナー向けのヴィーニョ・ヴェルデの楽しみ方について話を伺った。

取材・文/編集部 写真/小松 勇二

ヴィーニョ・ヴェルデはこうして楽しもう!

「ワインを飲む!」と、どうしても身構えてしまうという方も多いですよね。ヴィーニョ・ヴェルデはまずそんな堅苦しさから解放させてくれるワインだと思ってください。みんなで楽しむところからスタートできるのがヴィーニョ・ヴェルデの魅力です。シチュエーションも公園とかでお話しながら、ワインを太陽にかざしながら飲んでみてください。そんな風景やシチュエーション、想像しただけで楽しくなりますですよね。なので、これからの季節は外の爽やかな風を感じながら飲んでみるのはいかがでしょう? ビギナーの方には気兼ねのいらないワインと思っていただいて、まずは飲んでみてほしいですね。
その後はブドウの品種も少し気にするようにして、代表的なロウレイロやアルバニーニョの単一品種かブレンドなどを意識して飲んでみると、“あっ、この味が好きかも”というワインが見つかるかもしれません。そうしたらまた違うワインを飲んでみるとヴィーニョ・ヴェルデの魅力をさらに一歩深掘りできると思います」
ヴィーニョ・ヴェルデが持っている共通するイメージは、ワインの色と香りの清澄さであり、胸がワクワクして飲んだ時に爽快感があって、体がみずみずしく元気になっていく楽しいワイン。気を遣わなくていい、友だちのようなワインなのかもしれない。
「ヴィーニョ・ヴェルデは食事を連想させるワインなので、飲むと自然とお腹が空くんですよ。だから食事と一緒に楽しみましょう。ワインと食事を別々に楽しむのではなくて、食事とワインを一緒に口中で咀嚼してみてください。それで食事の味を壊さないのがヴィーニョ・ヴェルデなんです。もう一つはお肉だったら赤ワイン、魚だったら白ワインという「風習」もヴィーニョ・ヴェルデの前では忘れましょう。お肉だって、野菜だって、お鍋だって、それぞれのオケージョンに合うワイン。食卓にポンと置いておくだけで、もっとも信頼できるパートナーになってくれます。食事の場に笑顔を呼んでくれること間違いありません。もちろん風格のあるヴィーニョ・ヴェルデも存在しますので、料理のカテゴリーに合わせた提案ができるのも魅力です」

ヴィーニョヴェルデは熟成しても美味しいワイン

「ワインの構成要素において酸味や鉱物的なニュアンスゆえの背筋のピンとしたワインが多いため、空気接触してからしばらく経過したほうが、隠れていた個性が表面にでてくることがあります。抜栓したら、喉越しのよさもあってスルスルと飲めてしまうワインが多いヴィーニョ・ヴェルデ。そこで、ゆっくりと変化を楽しむのこともおすすめです。数本開けて、数日かけてそれぞれ飲み比べてみるのも面白いですよ」。

栽培されるブドウ品種は多岐にわたる。ヴィーニョ·ヴェルデの8割以上が白ワインで、ロウレイロを主体にアリント、トラジャドゥラのブレンドが伝統的。一方、北部のモンサォン·メルガッソではアルヴァリーニョが主流で、多くの人がヴィーニョ·ヴェルデと聞いて思い浮かぶのは、微発泡の軽やかな白ワインだろう。この炭酸ガスはワインを造った後から吹き込んだもので、規定では気圧が1バール以下でなくてはならないと規定されている。しかし近年では非発泡性の、ボディがよりしっかりした白も増えている。また数の上では少数だが、黒品種のエシュパデイロから造られるロゼや、ヴィニャオンから造られる独特の赤もある。ワイン産地ヴィーニョ・ヴェルデには、じつに多様性に富んだワインが造られている。

池尻大橋「calma」オススメレシピ三品

提案いただいたお料理はお店でもオンメニューされたものを家庭用にアレンジしていただいたレシピになっています。合わせる品種はそれぞれ「アルヴァリーニョ」「ロウレイロ」「アベッソ」。ワインは家飲みなので、リーズナブルよりは少し高めの価格帯をチョイスして合わせてみてね!

1品目
「たこを使った冷菜」 Withアルヴァリーニョ

材料
・ボイルたこ
・大葉
・キュウリ
・セロリ
・グリーンピース(青い豆ならOK)
・オリーブオイル ・塩

作り方
1.ボイルたこを一口大に切る。
2.大葉を洗い、塩もみしたキュウリとセロリ、それぞれ粗く刻む
3.グリーンピース(市販の水煮でOK)はフォークなどで粗いペースト状にする。 4.1~3にオリーブオイルと塩で味を調え、成形して完成。

マリアージュのポイント!
アルヴァリーニョの体幹のあるボディと絶妙なミネラル質な線のあるしなやかさ、噛み締められるタコの海の香りと豆の青さ。優しくゆっくりと食材の隙間に浸透して香り・味わい引き出してくれます。

2品目
「マメとトマトのアクアパッツァ風」 With ロウレイロ

材料
・グリーンアスパラ 

・そら豆
・スナップエンドウ 

・インゲン
・ドライトマト   

・アサリ
・オリーブオイル

作り方
1.アサリを白ワインで酒蒸しにする
2.その他の材料は一口大に切る
3.そのアサリの出汁と全ての2の材料を鍋に入れて、煮る(煮込みすぎないように注意すること)
4.最後に香り付けでオリーブオイルをたらす。好みで塩をたす。

マリアージュのポイント!
アサリの旨みのあるお出汁を吸わせたにトマトの甘酸っぱさ、青野菜の香りと食感。ここにアクセントとしてハーブのニュアンスを加えたい。そういう気持ちでロウレイロのアロマ、飲んだ時にまっすぐ純真に伸びていく酸味と味わいの方向。そういったものとの取り合わせで食材の持つ個性が最大限に引き立てられてハーモニーを奏でてくれる。

3品目
「豚バラ肉のロースト」 Withアベッソ

材料
・豚バラ肉
・玉ねぎ
・サラミ(チョリソーでもOK)
・ハーブ(エストラゴン、チャービル、ディルなど)
・松の実(クルミなど味に主張のあるナッツはNG)
・白髪ネギ

作り方
1.豚バラ肉は柔らかくなるまで蒸すor煮る(水煮でOK)
薄めに切って焼くのでも可
2. 水にさらした玉ねぎ、サラミ、ハーブは粗いじん切りにする
3. 松の実はかるくローストして粗く刻む
4.豚バラ肉は焼き目がつく程度に焼く
5. 2と3をざっくり混ぜ合わせて、酸あるビネガーを合わせ豚バラの上に
6. 白髪ネギを添えて完成

マリアージュのポイント
アベッソの乳酸のような丸みのある酸味と樽を効かせることで得た大きなボディと柔らかな果実。豚バラ肉の脂の甘さ、香ばしく焼いたキャラメル調子の香りとの取り合わせがとてもいいです。シンプルな料理だからこそ素材のもつ油分とワインの立体性を重ねることでスケールを表現します。

番外編/調味料の役割もできるヴィーニョ・ヴェルデは最高のフードフレンドリーワインだ!
佐野さんは最後に「焼きも、煮も、いらない」材料を買い込むだけの超簡単レシピも提案してくれた
「サラミや生ハムと“高すぎない”チーズ、あとはオリーブオイルを1本。スーパーで売っているタコなど魚介を買い込んで、塩とそのオイルをかけて食すだけ、シンプルで最高ですよ。基本的にヴィーニョ・ヴェルデは食材をあまり選ばないと思って、自分が好きな食材を買い込んで大丈夫です。ある意味、調味料の役割もしてくれるワインなんですよ。なので、オールシーズン飲めるワインなんですよね」

オーナー・ソムリエの佐野敏高さん
レストランアピシウス勤務、ヨーロッパのワイン産地を周る、ワイン輸入商社ラシーヌにて勤務、のちに2016年にレストランcalme開業。

calme
東京都目黒区大橋1丁目2−5 新村 ビル 2F
TEL/03-6455-1932
営業時間/18:00~23:30(L.O.20:30) おつまみは21:30まで可能
定休日/日曜日(他不定休もあり)

ヴィーニョ・ヴェルデの現在地・vol01ではあなたが知らない今のヴィーニョ・ヴェルデを解説しています。ココをタップ

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