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初の「全国 牡蠣-1 グランプリ」が開催。生食・加熱で全国一位を獲得した牡蠣はこれだ!

取材・文/山田 靖
去る2024年2月に豊洲市場のイベント会場にて2日間に渡って開催された「全国 牡蠣-1 グランプリ」。全国から44の牡蠣生産者が集まり、「生食部門」「加熱部門」で味わいを競った。

牡蠣のシーズンは9月~4月と言われていたのはもう昔のこと。養殖が主流となり、輸送の技術も進み、また今は日本のみならず全世界から美味しい牡蠣が輸入され一年中食べられる。牡蠣好き一般消費者にとってそれはいいことだが、海外ブランドが人気を博すことにもなっている。ということは、日本の牡蠣養殖関係者にとっては痛し痒しだろう。
そこで、今回のイベントは改めて日本ブランド牡蠣の存在感を示すと同時に、関係者のモチベーションもさらに上げていこうという意義ももっているようだ。
審査は「予選」「準決勝」「決勝」とあり、審査するのは水産卸売業者や飲食店関係者がブラインドでの試食でその実力を評価した。
決勝にて「生食部門」「加熱部門」での審査、「グランプリ」1ブランド、「準グランプリ」3ブランドの計8ブランドが選ばれた。
ちなみに「生食」と「加熱」はどのような基準で分かれるのかおさらいしておきたい。これはよくいわれているが「鮮度」の問題と思いがちだがそれは違う。その牡蠣が獲れる「海域」の問題なのだ。「生食用」は保健所等が指定した海域で獲れた牡蛎、それ以外は「加熱用」として区別される。牡蠣は海で育つ、その海域で育つ牡蠣はたくさんの海水を吸収するという。それゆえその海域のさまざまな栄養分を体内に蓄えることになる。なので、その水域で一定以上の養分(ときにはウイルス)もあると、一定時間加熱することが必要とされるワケだ。もちろん、どちらが良質というわけではないことは前提だ。

栄えある第1回牡蠣1グランプリの受賞牡蠣は以下

「生食部門」

グランプリ: 株式会社 播磨灘 ブランド:キューティーカキ―
産地:姫路市白浜町
兵庫県姫路市白浜町の海で養殖している三倍体牡蠣は山も砂浜も近く、栄養に恵まれた素晴らしい海域。種苗から約半年というスピードで通年出荷される3倍体は実入りも良い。

準グランプリ: 竹内水産 ブランド: 相生スター(AIoyster)
1年物の牡蠣。小ぶりながら身はしっかりしており、火を通しても縮みにくく、牡蠣好きはもちろん、牡蠣が苦手な方にも試してほしい牡蠣。

準グランプリ:室津延縄同業会 ブランド: 夢追星(ユメオイスター)
産地:兵庫県たつの市
小粒ながらも身がしっかり詰まった深い味わい。牡蠣といえば冬というイメージを払拭し年中新鮮で美味しい牡蠣として出荷されている。
準グランプリ:松下水産 ブランド:松宝   
産地:兵庫県相生市
栄養分たっぷりの相生湾で育つ牡蠣は殻いっぱいに身が入り純白でプリプリとした弾力と濃厚な旨みと癖の無い味わいが特徴。


「加熱部門」

グランプリ:岡山県漁業協同組合連合会 ブランド:岡山かき
産地:岡山県備前市
日生町漁業協同組合の組合員38名が生産しています。管内3カ所にある、むき身加工場で毎日カキを剥き、殻付きカキの出荷している。

準グランプリ:清水水産 ブランド:豊前海一粒牡蠣
産地:福岡県北九州市
手間隙かけて一粒一粒丁寧に表面を磨いて殻付きのまま出荷することから名づけられた「豊前海一粒牡蠣」は、栄養豊富な豊前海のミネラルをたっぷり含み、濃厚な風味が広がる。

準グランプリ:津田宇水産株式会社 ブランド:TSUDAU OYSTER
産地:兵庫県たつの市
各国の著名なレストランやホテルから、品質の高さによって信頼と評価を得ているTSUDAUの牡蠣。
準グランプリ:木村海産 ブランド:草津がき
産地:広島県広島市
広島県広島市西区草津港にある草津かき小屋で提供されている広島ブランド認定の牡蠣。

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山田_yamada 靖_yasushi

Why not?マガジン編集長。長くオールドメディアで編集を担当して得たものをデジタルメディアで形造りたい。座右の銘は「立って半畳、寝て一畳」。猫馬鹿。年一でインドネシア・バリのバカンスはもはやルーティン。

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