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紫貴あきさんが満を持して書いた「ゼロからスタート!紫貴あきのソムリエ試験一冊目の教科書」、読むとさらにワインが好きになる、試験も受けたくなる

文/山田 靖

Why not?マガジンにコラム連載で寄稿いただいている「紫貴あきさん」。その彼女がついにソムリエ試験合格への指南本「ゼロからスタート!紫貴あきのソムリエ試験一冊目の教科書」を発刊、現在絶賛発売中なのである。
紫貴あきさんについてご存じない方もいるとは思うのでまずは少し紹介を。某ワイン商社に入社したことでワインに出合い、その魅力にはまることに。もちろんソムリエの資格を取得。その後ワインスクールの講師を務めることになる。生徒数約3,500人、クラス全員合格4度達成という実績が裏打ちされた教え方や人柄などもあり、担当クラスはあっという間に満員になる人気講師としてワイン界では有名な方。紫貴さんは自身の探究心の旺盛さも半端なく、現状に満足すること無く自身でもさまざまな資格取得の勉強やそのための研究を追求もしている。そこで得たことそれがまた教えることに繋がっている、人気ワイン講師なんです。3,500人ものさまざまな生徒との出会いから、どうしたらより興味をもってもらえるか、これまで蓄積してきたことがこの本に結実しているということなのだと。

ソムリエ試験、ワインエキスパート試験、ちょっと興味ある、けど……しかし……というあなたにこそ、この本は必携

ソムリエやワインエキスパートという資格は国家資格ではないけれど、取得するにはかなりの勉強量や試飲能力が必要。ただその勉強等を通じて、ワインの奥深さや美味しさを深く理解でき、持っていると一目置かれる資格の1つではある。
ただ、いざ、試験のための勉強をしようとすると、まずは皆さん日本ソムリエ協会が監修・発刊している「ソムリエ・ワインエキスパート教本」を購入するだろう。実物をみたときその本の厚さ、重さに驚くはずだ。人によっては本を見た瞬間に「なにから、どこから、どうしたら」と勉強する気力を失ってしまう人がいるかもしれない。参考書を買ってやる気を失うなんてそんな悲劇は避けたい。そこで、「ゼロからスタート!紫貴あきのソムリエ試験一冊目の教科書」をオススメするわけなのである。

ちょっと勉強始めてみようか! 気負わないことがいちばん、その気持ちに寄り添ってくれる本なんです

本の基本構造は全ページカラー。見開き1セット(1ページ~2ページで完結)、イラスト図解など「まだ知識が無い人オリエンテッド」な構成になっている。この構成も紫貴さんがこれまで教えてきたなかで培ってきたノウハウが遺憾なく活かされている。各章の解説へのそれぞれの見出しの付け方、「ワンポイントの解説」など、読み手への理解してもらうためのギミックのこだわりは「神は細部に宿る」仕上がりだと感心する。
例えばソムリエ試験はある意味暗記勝負の試験。暗記が得意なひとはそれでいいが、暗記するにも理解のポイントがあることは受験勉強を経験した人ならわかるだろう。ソムリエ試験の知識範囲(試験範囲)は世界各国、とにかく広い。闇雲に「A」からはじめると「E」くらいでENDしてしまうのは火を見るより明らか。この本では単なる詰め込みではなく、紫貴さんの解説には「だからこうなっている」という理解の筋道があり、興味深い驚きが随所にある。勉強の前哨戦のつもりでもいい。この本を読み通してみると(本書の冒頭に10時間で読み切れるとの一文も)、読後きっとあなたはさらにワインの勉強を続けていこうと思うだろう。

教養としてのワインガイドとして読んでも重宝する。ぜひ、一家に一冊「ゼロからスタート!紫貴あきのソムリエ試験一冊目の教科書」を。
ちなみに、書籍のタイトルの「一冊目の教科書」は最初という意味と「シリーズ化」を想定しているダブルミーニングなんだろうね。今後の展開も楽しみだ。


「ゼロからスタート! 紫貴あきのソムリエ試験1冊目の教科書」
著者/紫貴 あき
発行元/KADOKAWA
価格/2,000円+税

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山田_yamada 靖_yasushi

Why not?マガジン編集長。長くオールドメディアで編集を担当して得たものをデジタルメディアで形造りたい。座右の銘は「立って半畳、寝て一畳」。猫馬鹿。年一でインドネシア・バリのバカンスはもはやルーティン。

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