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A.O.C.オー・メドック(Haut-Médoc)

A.O.C.オー・メドック(Haut-Médoc)

メドック地区はボルドー市の北、ジロンド川の左岸を南北に伸びるワイン産地。土壌はピレネー山脈から流れてきた砂利が数10メートルの深さまで堆積しています。砂利はジロンド川沿いに多く、河口・内陸に向かうほど少なくなり、粘土質の場が目立ってきます。砂や砂利の多い砂礫質土壌はカベルネ・ソーヴィニヨンの生育に適して、骨格がしっかりしたパワフルなワインが造られ、それにカベルネ・フランやメルローをブレンドすることで各品種がそれぞれの特徴を補完し合い、よりバランスが取れ高品質なワインになります。
このメドック地区は南のオー・メドックと北のメドックに分かれ、オー・メドックはボルドー地方のジロンド川左岸に位置し、6つの村名A.O.C.があります。サン・テステフ、ポイヤック、サン・ジュリアン、マルゴーの4つの村名AOCは世界的に有名。 ムーリス、リストラック・メドックの2つがこれに続きます。また、いま7番目の村名A.O.C.「サン・スーラン・ド・カドルヌ」が申請しているようですが、まだ認可に至ってはいません。
認められているブドウ品種は、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、マルベック、プティ・ヴェルド、カルムネール。
オー・メドックの特徴の一つは砂礫質のメドックですがで、粘土質の土壌も多く完熟したカベルネ・ソーヴィニヨンを収穫できる土地は限られ、実際の作付けの比率はメルローの方が多く、アッサンブラージュの比率もメルロー主体でまろやかで飲み心地のワインが造られています。
オー・メドックはフランス語で「オー(Haut)」は「上」を意味し、川の上に流れる位置からこの名前が付けられました。 対してメドックはその北部に位置するメドックを指す際に、フランス語で『下』という意味を持つ「バー(Bas)」を付けた「バー・メドック」と表現されることもあります。ただ「Bas(バー)」が「低い」や「下」を意味することもあり、あまり一般的に使われてはいません。

代表的な赤ワインも紹介 その1

オー・メドックA.O.C.ならこの1本
バルトン&ゲスティエ
シャトー・マニョール

「シャトー・マニョール」はワイン名でありながら、バルトン&ゲスティエのまさに中心であり大切な「場所」でもある。「シャトー・マニョール」は18世紀に出来た城であり、そこに同社の本社が置かれていて、今はワインスクールとゲストハウスにもなっている。またオー・メドック・アペラシオンにある30ヘクタールの素晴らしいブドウ畑で、クリュ・ブルジョワに格付けされた偉大なシャトーでもあります。ボルドーワイン環境マネージメントシステムに加盟し、サステイナブルなブドウ畑としてHVE(高環境価値)レベル3認定を受けています。
ワインの色合いは紫色がかった、深みのある輝きのあるチェリーレッド。ブラックベリー(カシス、ブラックチェリー)のニュアンスやカルダモンやブラックペッパー等スパイスのしっかりとしたアロマを持つ、表情豊かで複雑な香り。味わいはバランスのとれたフルボディ、繊細でエレガント、柔らかくシルキーなタンニンとスパイシーな余韻が長く続きます。

DATA
品種:メルロー49%、カベルネ・ソーヴィニヨン43%、カベルネ・フラン5%、プティ・ヴェルド3%
土壌:砂と砂利
気候:海洋性で穏やかな気候。
熟成:350リットルのオーク樽(新樽比率30%)で12ヶ月熟成
希望小売価格/5,810円(税別)
輸入元/国分グループ本社

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