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WINE

恵比寿・広尾・奥渋・麻布十番 行くべきワインショップ5店舗 Vol.4 THE WINE by TOKYU DEPARTMENT STORE

昨年から今年にかけてリニューアルや新規オープンした広尾・奥渋・麻布十番のワインショップが個性的でおもしろい。少しでもその個性を伝えたく、取材にあたり各店舗に一つのお題を出して応えてもらいました。そのお題は「美味しいのはあたりまえ、“ワインのエチケット”も印象に残るオススメワインの3本」。各店舗のセレクトの妙はそれぞれのお店の、ソムリエのキャラクターがでていますよ。 古くから渋谷のランドマークが無くなっても、ここは路面店でさらに強力になった復活しました。

奥渋編 THE WINE by TOKYU DEPARTMENT STORE

ワインを熟知したソムリエがあらゆるリクエストに応えてくれる

今年1月に閉店した東急百貨店本店(東京・渋谷)のワイン売り場「THE WINE」は、本店の営業終了が発表された当時よりお客様からワイン売り場は残して欲しいとの声が多く寄せられ、2023年3月10日、「THE WINE by TOKYU DEPARTMENT STORE」として本店跡地近く奥渋・松濤に路面店として移転オープン、さらに魅力満載のリニューアルオープンとなった。

取材・文/編集部 写真/山本育子

東急百貨店本店時代から、その品揃え、ソムリエ資格を持つショップ店員の知識の高さ、テイスティングワインのセレクトなど玄人を唸らせる充実度は有名だった「THE WINE」。リニューアルオープン後は世界各国のワインが手頃な価格から希少性の高い商品まで、その品揃えは約2000種類にも及ぶ。リニューアル後に変化があったのは、客層というよりも購買ニーズだという。以前は百貨店内の一つの売り場だったので、百貨店特有の買い回り(食材を買って、合わせるワインを購入あるいはその逆も)のお客様が多かったのが、奥渋といわれる富ヶ谷までの界隈に位置する感度の高いワインバー、そこに通うワインラバーや松濤に住んでいる方々が「このお店のワインを目指して」立ち寄ってくれるようになったことだという。10席の試飲カウンターでは約10種類の有料試飲ワインを日替わりで提供、客自身がセルフで注ぐ有料試飲ワイン(1杯60cc、440円~)のサーバーも設置され、全4種類のワインが楽しめる。ワインは大体一週間で切り替わる。THE WINE by TOKYU DEPARTMENT STOREのツイッター及び、東急百貨店のメールマガジンで常に情報は流されるので、詳しくはそちらを

ソムリエ藤巻 暁さん/アカデミーデュヴァン講師も務め、専門的なワインの相談はもとより、大喜利のようなワインのセレクトにも即座にオススメワインを選んでくれるなど硬軟な対応もしてくれる頼もしい方なので、お店でお話しながらぜひ、セレクトを!

「THE WINE by TOKYU DEPARTMENT STORE」のソムリエといえば、試飲ワインのセレクトにも定評があり、さらにはファンも多い藤巻暁さん。もちろん今後も藤巻セレクトの試飲ワインは継続される。

<美味しいのは当たり前! エチケット話でも場を盛り上げるオススメはズバリ、この3本!>

画像右から「インフィニット エイト/ルビー エクストラドライ」「Misono Vineyard/ピンク・ナイアガラ 2022」「アルノーロバーツ/ピノノワール コーストランズ ソノマコースト」

インフィニット エイト/ルビー エクストラドライ

まず紹介するのはシャンパーニュ。ワインはお祝い時の贈り物として、またはプレゼントとして持参する機会に選ばれるお酒として人気ナンバー1だ。お店でも相談されることは多く、その時にオススメする1本だ。
「シャンパンは全般的にお祝いとして贈ったり飲んだりすることが多いから何を選んでもいいけれど、特にこれがオススメです。名前になっている“エイト”は縁起のいい数字“8”とインフィニット“無限”。ラッキーナンバー8が永遠であり無限、いつまでもお幸せにというお祝いには申し分ないシャンパンです。味わいもこれはエクストラドライなのでほんのりとした甘味もあり、この程よさが飲みやすくて人気が高いポイントです」

フランス/シャンパーニュ
品種/ピノ・ノワール40%、シャルドネ30%、ピノムニエ30%
11,000円(税込)

Misono Vineyard/ピンク・ナイアガラ 2022

北海道余市町には今16軒のワイナリーがあるが、Misono Vineyardは15軒目に設立された新進ワイナリー。※ちなみにMisonoはヴィンヤードの所在地・余市町美園町。
「余市は注目の日本のワイン産地。Misono Vineyardは余市で2番目に新しいワイナリーにも関わらずその質の高さも注目されているという話題性と、この一度見たら忘れられないエチケットが特徴です。ほんわかしてるけど記憶に残りますよね。ワインは、有機栽培の古木ナイアガラを亜硫酸無添加・天然酵母で一次発酵。瓶内二次発酵後、無清澄・無濾過で瓶詰めしたペットナットのロゼ。また、ピノ・ノワールの果皮を短時間つけ込んでいるため、ラスベリーやスミレのほのかな香りをまといつつスッキリとしたドライな味わい。キャップも王冠で、とにかく気軽に、友だちと昼飲みする時などにもオススメです」

日本/北海道(余市町)
品種/ナイアガラ
3,300円(税込)

アルノーロバーツ/ピノノワール コーストランズ ソノマコース 2019

ニューヨークやサンフランシスコのソムリエの間でカルト的な人気のニューカリフォルニアの旗手、アルノーロバーツ(ネイサン・ロバーツとダンカン・アルノー幼なじみの二人のワイナリー)。

「アルノーロバーツはライジングスターと注目されている、最も勢いのあるニューカリフォルニアの生産者の一つ。重たくないスタイルという、まさにいまの時流のワイン。ナチュラルな作りですが、伝統的でクラシックなワインが好きな方に試飲してもらっても気に入ってもらえる。エチケットは、先に紹介した2本ほどの派手さはないけれど、花束を贈るような気持ちになれるイラストで、よく見ると天使が描かれている。神様のお使いが幸せを運んでくれるワインみたいでいいでしょ? このラベルを描いたのは、ネイサンの祖母で、あのカリフォルニアワインの父とも言われるロバート・モンダヴィの愛妻、マーグリット・モンダヴィ。これもワインを楽しく飲む際の小話になりますね」

アメリカ/カリフォルニア(ソノマコースト)
品種/ピノ・ノワール100%
11,000円(税込)

SHOP DATA
150-0046東京都渋谷区松濤1丁目5番3号オクシブビル1階
営業時間 11:00~19:00
03-3477-3582
ツイッター
@THEWINE_byTDS
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