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WINE

“マンマミーア、ワールドカップ!”エムバペ、ハーランド、ビニシウが次々とゴールを鮮やかに決める

文/紫貴 あき

紫貴あきの「今夜」ワインが飲みたくなるはなし 34 the glass of wine

ワクワク、ドキドキが止まらなくて寝不足覚悟で応援している………。そんな方もきっといるのでは。普通に観戦してもおもしろいけれど、ワイン好きなら少し違う角度から試合を楽しんでみませんか。実は、ピッチ上のスーパースターたちと世界的なワイン産地には、思わぬ接点があるのです。

先月の『紫貴あきの「今夜」ワインが飲みたくなるなし:
ワールドカップ対戦国のワインで乾杯!勝つぞニッポン』記事を読むならタップ
に続いてサッカーとワインの意外にして、納得の深い関係を書いていたきました。(編集部:注)

ジダンとボルドー


「ジズー」の愛称で親しまれたジネディーヌ・ジダン選手。マルセイユ育ちの彼がキャリアをスタートさせたのは、1992年に移籍したボルドーでした。フランス代表デビューも、この街で行われたチェコ戦。ジダンのキャリアが本格的に動き出した場所です。

ボルドーは言わずと知れた世界的な赤ワインの銘醸地。カベルネ・ソーヴィニヨンを主体とした赤ワインは、力強さと繊細さを兼ね備えています。派手さより完成度で魅せるジダンのプレーは、そんなボルドーワインとどこか重なります。

そして今大会、次男ルカがアルジェリア代表のGKとしてワールドカップデビューを果たしたのをご存知でしょうか。初戦の相手は前回王者アルゼンチン……… メッシにハットトリックを許すほろ苦いデビューとなりましたが、ジダン本人もスタジアムに駆けつけ、息子の試合を見守っていました。ボルドーワインが世代を超えて受け継がれるように、ジダンの物語もまだ続いているのです。

シャトーグロリア

生産国・地域:フランス ボルドー サンジュリアン
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、プティ・ヴェルド、
参考価格:4,590円
ワインコメント:グロリアは「栄光」の意味。芳醇な黒い果実の香り、そしてしっかりとしたタンニンが長期熟成を予感させてくれる。


ロナウドとマデイラ

クリスティアーノ・ロナウド選手の故郷は、大西洋に浮かぶポルトガルのマデイラ島。その名を世界に知らしめたのはロナウド選手かもしれません。空港にすら「クリスチャーノ・ロナウド」と名前がついているのですから。

しかし、ワイン好きにとってこの島は、はるか以前から「マデイラワイン」の聖地です。ポートやシェリーとともに世界三大酒精強化ワインとされ、加熱熟成による独特の香ばしさと、驚くほどの長寿命を誇ります。100年以上前のヴィンテージが今でもおいしく飲めるのもマデイラだからこそ。  40代を迎えても、ストイックに体を鍛え上げ、世界の第一線で結果を出し続けるロナウド選手。6回のワールドカップ出場を誇るそのレジェンドぶりは、まさにマデイラの熟成能力のようです。同じ島から生まれた、という偶然がおもしろいですね試合は日本時間の13時キックオフ。遅めの昼ごはんを食べながら赤ワインというのがはまりそうです。

ヴィニョス・バーベイト
マデイラ マルヴァジア 10年

生産国・地域:ポルトガル・マデイラ
フォーティファイドワイン
参考価格:7,200円(税別)

ワインコメント:淡い琥珀色。イチジクやレーズンにキャラメルの芳ばしい香り。甘味と酸味のバランスが素晴らしい。

メッシとメンドーサの真実

今回の初試合でもいきなりハットトリックを決めたリオネル・メッシ選手。ロナウドと同じく6回出場し、39歳になっても衰えは全く感じません。そんなメッシ選手の出身地はアルゼンチンのサンタフェ州ロサリオですが、彼と同国最大の銘醸地メンドーサには直接的な繋がりがあるのをご存知でしょうか。実はメッシ選手とメンドーサのワイナリー「ボデガス・ビアンキ」が提携し、「L10(レオ)」というワインをつくっているのです。

なぜワイナリーとコラボしてまで、ワインをつくり始めたのか…その背景には、メッシ自身の幼少期の体験があります。幼い頃に成長ホルモン分泌不全症という病を患い、11歳のときに家族とスペイン・バルセロナへ渡って治療を乗り越えた過去を持っています。こうした経験から、「L10」ワインの売上の一部は恵まれない子供たちの医療や教育活動へ寄付されています。

アンデスの雪解け水と標高1000メートルを超える畑が生み出す、凝縮感にあふれたマルベック。力強さと繊細さを持つメッシ選手のプレーは、高い標高がもたらすマルベックの深みとどこか似ています。サッカー王国アルゼンチンは、実はワイン王国でもあるのです。

L10・バイ・ビアンキ・マルベック

生産国・地域:アルゼンチン・メンドーサ
品種:マルベック100%
参考価格:2,250円(税別)
ワインコメント:ユニフォームのデザインのラベルがかわいい。「L10」はレオ・メッシのイニシャルである「L」と背番号の「10」がプリントされています。ジューシーな果実味が魅力
的。

選手のルーツをたどりながら、その土地のワインをグラスに注いで試合を観る。そんな楽しみ方もあるのです。決勝戦まで目が離せません。ブラボー!

FIFAワールドカップ2026日程
フランス:7月10日10:00(準決勝)対戦国:未定
ポルトガル:7月7日4:00 対戦国:スペイン
アルゼンチン:7月8日1:00 対戦国:エジプト

以外のプログラム過去の対戦結果はFIFA公式サイト(外部サイト)はこちらをタップ

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紫貴あき

ソムリエ | ワイン講師 日本最大級ワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン」の人気講師。 丁寧なレッスンは、 初心者から上級者まで わかりやすいと評判。 著書に『ゼロからスタート!紫貴あきのソムリエ 試験』( KADOKAWA)。この夏には、かんき社から『ワイン図鑑』を出版予定。

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