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A.O.C.オー・メドック(Haut-Médoc)

A.O.C.オー・メドック(Haut-Médoc)

メドック地区はボルドー市の北、ジロンド川の左岸を南北に伸びるワイン産地。土壌はピレネー山脈から流れてきた砂利が数10メートルの深さまで堆積しています。砂利はジロンド川沿いに多く、河口・内陸に向かうほど少なくなり、粘土質の場が目立ってきます。砂や砂利の多い砂礫質土壌はカベルネ・ソーヴィニヨンの生育に適して、骨格がしっかりしたパワフルなワインが造られ、それにカベルネ・フランやメルローをブレンドすることで各品種がそれぞれの特徴を補完し合い、よりバランスが取れ高品質なワインになります。
このメドック地区は南のオー・メドックと北のメドックに分かれ、オー・メドックはボルドー地方のジロンド川左岸に位置し、6つの村名A.O.C.があります。サン・テステフ、ポイヤック、サン・ジュリアン、マルゴーの4つの村名AOCは世界的に有名。 ムーリス、リストラック・メドックの2つがこれに続きます。また、いま7番目の村名A.O.C.「サン・スーラン・ド・カドルヌ」が申請しているようですが、まだ認可に至ってはいません。
認められているブドウ品種は、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、マルベック、プティ・ヴェルド、カルメネール。
オー・メドックの特徴の一つは砂礫質のメドックですがで、粘土質の土壌も多く完熟したカベルネ・ソーヴィニヨンを収穫できる土地は限られ、実際の作付けの比率はメルローの方が多く、アッサンブラージュの比率もメルロー主体でまろやかで飲み心地のワインが造られています。
オー・メドックはフランス語で「オー(Haut)」は「上」を意味し、川の上に流れる位置からこの名前が付けられました。 対してメドックはその北部に位置するメドックを指す際に、フランス語で『下』という意味を持つ「バー(Bas)」を付けた「バー・メドック」と表現されることもあります。ただ「Bas(バー)」が「低い」や「下」を意味することもあり、あまり一般的に使われてはいません。

代表的な赤ワインも紹介 その2

オー・メドックA.O.C.ならこの1本
バルトン&ゲスティエ
エム・ド・マニョール
2020

「シャトー・マニョール」はオー・メドック・アペラシオンにある30ヘクタールの素晴らしいブドウ畑で、クリュ・ブルジョワに格付けされたシャトー。バルトン&ゲスティエは長年にわたり、持続可能な開発に関する様々な取り組みを行い、実際、シャトー・マニョールは土地管理、水とその水質、エネルギー、二酸化炭素排出量、廃棄物管理、安全衛生など管理・衛生に関するにISO 14001認証を2013年に取得。また、2016年ヴィンテージに移行する際に、シャトーマニョールはレベル3のHVE認証(環境価値重視認証)を取得した。「エム・ド・マニョール」はシャトー・マニョールのセカンドワイン。
ワインの色合いは濃厚で輝きのある深い赤色のガーネット色。チェリー、ラズベリー、野イチゴなどの赤い果実のアロマ。甘いバニラの香りを伴う。調和のとれしなやかでバランスのとれた味わい。タンニンはヴェルヴェットのようで、フィニッシュは長く、果実味が絶妙。フルーティでジューシー、エレガントなワイン。

DATA
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェル
土壌:砂と砂利
気候:海洋性で穏やかな気候。
熟成:フレンチオーク樽で12ヶ月熟成
希望小売価格/3,210円(税別)
輸入元/国分グループ本社

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