文/紫貴 あき
紫貴あきの「今夜」ワインが飲みたくなるはなし 24 the glass of wine
かっこいい車の名前?衣類のこと?いやいや文房具の名前でしょ。いえいえ、この「ゼブラストライピング」は、新しいライフスタイルを指す言葉なのです。
新習慣「ゼブラストライピング」とは?
最近、イギリスやアメリカを中心とする若者世代の間でひそかに広がっている飲み方、それが「ゼブラストライピング」です。アルコールと、アルコールを含まない(またはほぼ含まない)飲み物を交互に飲むスタイルです。名前の由来は、しま模様のように交互に楽しむことから。酔いすぎずに最後までおいしく飲めると、若い世代を中心に注目を集めています。
ゼブラストライピングの魅力
ゼブラストライピングの最大の魅力は、酔いのペースをコントロールできること。水やソフトドリンクで割り込むよりも、気分をキープしながら味の変化を楽しめます。おしゃべりが長く続く会食やパーティーでも、最後まで元気に過ごせるのも嬉しいポイントです。ソフトドリンクでもSNS映えする色やグラスを選べば、テーブルも華やかになります。
「ノンアルコール」と「ワインテイスト飲料」の違い
ここで知っておきたいのが「ノンアルコール」と「ワインテイスト飲料」の違いです。日本の法律では、アルコール1%未満の飲料は「ノンアルコール」と呼べます。しかし近年、日本洋酒酒造組合が自主基準を設け、「アルコール0.005%未満」を本来の意味での「ノンアルコール」とし、0.005%以上1%未満を「ワインテイスト飲料」と分類するようになりました。 ちなみに、一般的な栄養ドリンクにも0.04〜0.06%程度のアルコールが含まれていることを考えれば、日本の「ノンアルコール」という文言に対する基準がいかに厳しいかがわかります。
ゼブラストライピングにぴったり!「ナチュレオ0.0」

「ノンアルコール」と「ワインテイスト飲料」の違いも知って、ゼブラストライピングを楽しむなら、スペインの名門ワイナリー、トーレスがつくる「ナチュレオ0.0」がオススメです。アルコール度数0.0数%で、分類上は「ワインテイスト飲料」になります。
これまで、こういったタイプのものを試飲する機会が何度かあったものの、なぜかワイン感がなくなって残念なことがしばし…しかし、はじめて飲んだ筆者もびっくり!白バラのような華やかな香り、みずみずしいマスカットを頬ぼったような果実感が感じられる本格派で、しっかりとしたワイン感が楽しめる1本なのです。「さすがトーレス」と唸らされたのです。
「今日はアルコールを控えたいけど、ワイン気分を味わいたい」という日には、きっと強い味方になってくれそうです。
楽しみ方のアイデア
さてナチュレオ0.0を使った「ゼブラストライピング」はとても簡単。たとえば、1杯目にスパークリングワイン、2杯目に「ナチュレオ0.0」、3杯目に白ワイン、4杯目に「ナチュレオ0.0」…と交互に。グラスにミントやオレンジピールを添えれば、見た目も香りも一層華やかになります。SNSで「#ゼブラストライピング」「#ナチュレオ」とタグをつけてシェアすれば、きっと話題になるはずです。
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ゼブラストライピングは、おしゃれ感・ヘルシー志向・最後まで楽しめる持続力を兼ね備えた、新しい飲み方の習慣。アルコール度数や表示の違いを知れば、選び方の幅もぐっと広がります。次の会食やパーティーで、ぜひ試してみませんか?

『ナチュレオ・ミュスカ』 (写真左) 地中海全域で栽培され、脱アルコール処理をしてもアロマティックな香りが際立つブドウ品種・ミュスカを使用しています。心地よい甘みとしっかりとした酸味が調和し、本格的なワインをほうふつとさせるアロマティックな風味が楽しめます。『ナチュレオ・ミュスカ 2023』は「ムンドゥス・ヴィニ・ノンアルコール2024」で金メダルを受賞したほか、ノンアルコールワインカテゴリーで最高得点を獲得し、「ベスト・オブ・ショー」を受賞しました。参考価格/2,025円(税込)※エノテカwebサイトより転載
『ナチュレオ・ガルナッチャ・シラー』 (写真右)ブドウ品種のガルナッチャを60%、シラーを40%使用し、フルーティーでスパイシーな香りが特長です。発酵後、ワインの5%をフレンチオークの樽で短期熟成することで洗練された果実味としなやかなタンニンが生まれ、本格的なワインを飲んでいるようなリッチな風味が楽しめます。『ナチュレオ ガルナッチャ・シラー 2023』は「ムンドゥス・ヴィニ・ノンアルコール2024」で金メダルを受賞しました。参考価格/2,025円(税込)※エノテカwebサイトより転載
「ナチュレオ0.0」。ブドウのみを原料に、スピニング・コーン・カラム製法を使ってアルコールを除去。ブドウ本来の豊かな風味を楽しめます。輸入元:エノテカ
https://www.enoteca.jp/news/2025/06/007.html
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