文/山田 靖
ワインにも誕生日がある。
591歳の白ワイン、リースリングの話である。ワインの品種に“誕生日”!?があることを知っているだろうか。





3月13日は、白ワイン用ぶどう品種リースリングの誕生日。世界各地でこの日を祝うイベントが開催される。
その理由は、1435年3月13日にさかのぼる。神聖ローマ帝国時代、ドイツのカッツェンエルンボーゲン伯爵ヨハン4世が、リュッセルスハイムの砦の隣に植えるためにリースリングの苗木を購入したことを記した請求書が残っている。この文書が、リースリングという品種が歴史に登場した最初の記録だ。
それから約590年。リースリングはドイツを代表する白ワインとして世界中に広がり、いまではワインラバーからプロのソムリエまで、多くの人に愛される存在となった。

ドイツ国内では、ぶどう畑全体の約4分の1がリースリング。栽培面積は約24,200ヘクタールにのぼり、これは世界のリースリング栽培面積の約45%を占める。つまり、世界のリースリングのほぼ半分はドイツで生まれていることになる。
では、このワインの何がそれほど魅力なのか。
まず挙げたいのは、香りの美しさだ。
白い花のようなアロマに、レモンやライムを思わせる柑橘のニュアンス。そこに石を思わせるミネラル感が重なり、時にピーチや熟した果実、さらに熟成すると蜂蜜のような香りまで現れる。
そしてもう一つの特徴は、スタイルの幅広さである。
リースリングは、シャープな辛口から、ほのかな甘みを持つスタイル、さらにはデザートワインのような濃密な甘口まで、実に多様な表情を持つ。スパークリングワイン(ゼクト)として仕立てられることもあり、一本の品種とは思えないほど多彩な世界を見せてくれる。
だからこそ、リースリングは料理ともよく合う。
繊細な酸を持つリースリングは、魚介料理や和食はもちろん、スパイスを使ったアジア料理とも驚くほど相性がいい。世界中のシェフがこのワインを愛する理由は、その食卓との親和性の高さにある。

そんなリースリングの魅力を気軽に体験できるイベントが、この春、東京・丸の内で開催される。
新丸ビル7階のレストランフロア「丸の内ハウス」で行われる**「リースリング・バースデーフェア」**だ。主催はドイツワインの魅力を発信する「Wines of Germany」日本オフィス。期間は2026年3月13日から31日まで。
フェア期間中は、丸の内ハウスの12店舗が参加し、ドイツ各地のリースリングをグラスで提供する。



モーゼルの繊細でエレガントなスタイル。
ラインガウの力強くミネラル感のある味わい。
ファルツの果実味豊かな表情。
グラスを変えるごとに、まるでドイツのワイン産地を旅しているような体験ができる。
さらに、対象ワインを注文すると参加できるスピードくじでは、当たりが出ればオリジナルのワインストッパーをプレゼント。公式Instagramをフォローしてキャンペーン投稿に「いいね」とコメントをすると、抽選でドイツ産リースリングが当たる企画も用意されている。
丸の内ハウスといえば、東京駅を望むテラス席でも知られる大人の社交場。レストランやバーが集まり、仕事帰りの一杯からゆったりとしたディナーまで楽しめる場所だ。
春の夜、グラスを片手に少しだけドイツを旅してみる。
そして、591歳のワインの誕生日を祝ってみる。
そんな理由があれば、ワインを飲む時間も、きっと少し特別なものになる。
~ワインでドイツを旅する~
期間:2026年3月13日(金)〜3月31日(火)
会場:新丸ビル7F 丸の内ハウス(12店舗)
内容:ドイツ産リースリングのグラス提供ほかキャンペーン実施
主催:Wines of Germany 日本オフィス
