お酒を自由に楽しみ、セレンディピティな出会いを

FOOD&RECIPE

ワインに合う簡単レシピVol.26 日本ワインのMBAに合わせるのは「いちじくの白和え」

ワインに合う簡単レシピ Vol.26 「いちじくの白和え」
レシピ・写真/いこまゆきこ

9月に入っても暑い日が続きますが、八百屋さんの店頭には秋の果物が並び始めました。
大好きないちじくは、毎年、富士宮のいちじく農家さんから取り寄せています。
皮が黒いもの、緑色のもの、中が白いもの、真っ赤なもの……今年も色々な種類のいちじくが届きました。
みているだけでわくわくします。
そのまま食べるのが一番と思いつつ、白和えを作ってみました。
せっかくのきれいな色を隠してしまいたくなくて、あえて「和えず」にガトー仕立てに。
まるでデザートみたいでしょ?

木綿豆腐をしっかり水切りして、白練りゴマと塩で味を整えます。
これをセルクルに詰めて、白バルサミコ酢とベルガモットオイルでマリネしたいちじくを乗せて、そっとセルクルを抜きます。
お好みでピスタチオを散らして完成。

このお料理に合わせたのは、山梨県甲府のシャトー酒折ワイナリーの、マスカットベリーA クレーレ i-vines vineyard 2021。
クレーレとは、淡い色の赤ワイン、という意味のフランス語。ボルドー地方では、ロゼよりも色が濃く、赤ワインよりも淡いものがクレーレと呼ばれます。
山梨県産マスカットベリーA種100%を使ったワイン、グラスに注ぐと、いちごやラズベリーのような赤いベリー系の香りが。口に含むと、キュッとした酸、日本のさくらんぼを食べた時のような爽やかな甘みを感じます。
甘ったるさはなく、お料理に合わせやすいワインです。
シャトー酒折ワイナリー 
マスカットベリーA クレーレ i-vines vineyard 2021
山梨県産マスカットベリーA種100%
1,870円(税込)

いちじくの白和え

材料(2人分)
いちじく 2−3個
白バルサミコ酢 小さじ1(白ワインビネガーでも可)
ベルガモットオイル  小さじ1 (レモンオイル、オリーブオイルでも可)
塩  小さじ1/4 
ピスタチオ  適量
■和え衣
木綿豆腐 200g
白練りごま 30g
塩 小さじ1/4

作り方
① しっかり水切りした豆腐を潰し、白練りごま、塩を加え、よく混ぜる。(フードプロセッサーを使ってもよい)

② いちじくは皮が固い場合は皮をむき、食べやすい大きさに切る。
③ いちじくに白バルサミコ酢とベルガモットオイル、塩を加え、マリネする。

④ お皿にセルクルを置き、①を詰め、上にいちじくをのせる。そっとセルクルを外す。

⑤ 砕いたピスタチオを散らして(お好みで)

  • 記事を書いたライター
  • ライターの新着記事
いこまゆきこ

いこまゆきこ お料理教室主宰 料理家 大学卒業後、企業で広報業務を担当。退職後、辻調理師専門学校エコール辻にて日本料理を専攻。 料理研究家や料理教室のアシスタントを経て、2002年に「いこまゆきこ お料理教室」をスタート。 関西の優しい味をベースに素材を生かしたレシピが人気。 企業へのレシピ提供、イベント・外部講師、食文化に関する執筆も行う。 日本発酵文化協会の上級認定講師を10年つとめ、発酵や発酵食品全般に造詣が深い。 食材の産地を生徒さんと共に訪ねるツアーや全国の発酵蔵巡り、生産者との交流など、都会と地方をつなぐ活動にも注力している。 お酒が好きなことから、多くのワイナリー・酒蔵を訪問している。 ワインや日本酒、焼酎と料理のペアリングの提案も。 発酵マイスター、発酵プロフェッショナル、漢方スタイリスト、 SAKE DIPLOMA、SAKE EXPERT 著書「おうちで喜ばれる にほんのおかず」(SBクリエイティブ)

  1. ワインに合う簡単レシピVol.37 「八朔(ハッサク)を使った一品」にはボルドーのオレンジワイン

  2. ワインに合う簡単レシピVol.36 イタリアはプーリア州の赤ワインに合わせるのは「チョコレートソースを使った一品」

  3. ワインに合う簡単レシピVol.27 樽香感じるアルゼンチンのトロンテスに合わせるのは「タンドリーチキン」

RELATED

PAGE TOP