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WINE

真夏の夜のロゼワインパーティ、フランス10種類のロゼ比較!

8月19日に北参道のLE BISTROで行われた、ラック・コーポレーション輸入のフランスロゼワインのパーティで楽しまれた10種類をテイスティングしてみました! 参加された方も、残念ながらキャンセル待ちが回って来なかった方も、何かの参考にしていただければ幸いです(当日の順番とは異なります)。

1.ヴァン・ムスー・ロゼ エタンセル・ド・ガメイ・ペティヤン 
販売価格:4,290円(税込)
生産地:フランス / ブルゴーニュ、その他
生産者:ロシェット ROCHETTE
品種:ガメイ100%
ヴィンテージ:NV
醸造:ティラージュ後、伝統的な製法の技法に従い、セラーで動瓶作業を行いながら12ヶ月間熟成。デゴルジュマンの後、濃縮果汁に糖を加えた「門出のリキュール」を加え、その濃縮によってワインにブリュット(辛口)のキャラクターを与える。
アルコール度数:12.5%

<生産者>
1981
年、ジョエルとシャンタルのロシェット夫妻によって、ボージョレ地区のレニエに設立されたドメーヌ。このドメーヌの特徴は、伝統的な無除梗によるセミマセラシオンカルボニックによって醸造の後、クリュ・ボージョレにおいてはフードル(大樽)で翌年4月の瓶詰めまで熟成を行う点。これによりワインにまろやかさが生まれ、深みのある酒質になるという。
2009
年には修業に出ていた長男のマテューが正式にドメーヌ入りを果たし、ボージョレの将来を担う。

ヴァン・ムスー・ロゼ エタンセル・ド・ガメイ・ペティヤン NV<生産者:ロシェット>

野いちごに少しスパイスを振りかけたようなフレッシュな香り。果実の甘みと生き生きとした酸、細やかな泡立ちが魅力的。そして、ほのかな渋みが味わいをギュッと引き締める。ボージョレ地方のガメイなのでチャーミングなイチゴのような香りを予想したものの、スパイシーさもあり少し大人っぽいガメイ。(100点満点で点数をつけるなら89点)ランチでも、アペリティフでもいつでも気軽に飲めるタイプ。ピザのハーフ&ハーフを頼んだ時などにも重宝しそう。ナチュラルワイン好きの方にも勧められる。

2. ロゼ・ダンジュ ラ・シャペル 
販売価格:2,200円(税込)
生産地:フランス / ロワール / アンジュ・ソーミュール地区
生産者:シャトー・ド・フェル Château de FESLES
品種:カベルネ・フラン、グロロー
ヴィンテージ:2023
アルコール度数:11.5%

<生産者>
シャトー・ド・フェルはボンヌゾーのエリアにあり、アンジューでももっとも古いドメーヌのひとつである。ロワールのシャトー・ディケムという異名も持つ、貴腐ワインの名手。

ロゼ・ダンジュ ラ・シャペル <生産者:シャトー・ド・フェル>

砂糖漬けのベリー類などのピュアな立ち上る香りで、ごく僅かにスパイスも感じられる。滑らかなテクスチャーとソフトでフレッシュな酸。生ハム&桃と合わせてみたくなる香味。冷製トマトのスパゲッティー、フルーツトマトにも合いそう。久しぶりに味見したロゼ・ダンジュー。もっと甘い印象だったけれど、このぐらい余韻がフレッシュであれば、休日ランチに良さそう。怒られるかもしれないけれど、これを使ったシャーベットを作ってみたくなった。(100点満点で点数をつけるなら88点)

3. コート・デュ・ローヌ ロゼ
販売価格:2,640 (税込)
生産地:フランス / ローヌ / コート・デュ・ローヌ
生産者:E.ギガル E.GUIGAL
品種:グルナッシュ70%、サンソー20%、シラー10
ヴィンテージ:2021
醸造:短時間果皮を果汁に漬け込んだ後で引き抜き、ステンレスタンクで温度調節をしながら発酵、ステンレスタンクで18ヵ月熟成。
アルコール度数:14.0%

飲まないとわからないボトルの仕掛け!

<生産者>
ギガル社の創業は戦後間もない1946年のこと。その後、わずか半世紀にして北部ローヌ有数の生産者へと急激に大成長を遂げた。「ギガルの三つ子の兄弟」と俗に言われる単一畑のコート・ロティ、「ラ・ムーリーヌ」「ラ・ランドンヌ」「ラ・テュルク」やコンドリューの「ラ・ドリアーヌ」はギガルの名声を確固たらしめ、とりわけこのふたつのアペラシオンにおいては他に並ぶもののない、圧倒的な地位を築いている。

コート・デュ・ローヌ ロゼ<生産者:E.ギガル>

桃やアプリコットなどのストーンフルーツを思わせる穏やかな立ち上るアロマ。しなやかなアタックで酸はフレッシュ。繊細なテクスチャーで、酸のフレッシュさとスパイシーな余韻が心地よい。なにしろバランス感覚が抜群に良い。日本の日常の食卓でも大体なんでも受け入れてくれるのもありがたいポイント。(100点満点で点数をつけるなら91点。実は、本業のWANDS2025年9-10月号のWANDS BUYER’S GUIDEのために、世界各国の辛口ロゼワイン50本強を複数名でブラインド試飲しました。その時の私の点数がこれです。今回の他の9本の点数はこの91点を基準にしてみました)。

4.コルスカルヴィ・ロゼ Corse Calvi Rosé
販売価格:3,520円(税込)
生産地:フランス / コルシカ島 / コルス
生産者:クロ・クロンビュー Clos CULOMBU
品種:シャカレッロ60%、ニエルッチオ30%、サンソー10
ヴィンテージ:2022
醸造:直接圧搾法。ステンレスタンクで5か月熟成。
アルコール度数:13.0%

<生産者>
クロ・クロンビュはコルシカ島の北西、カルヴィ郡に属するリュミオ村のドメーヌ。
温暖で乾燥した地中海性気候だが、強く吹きつける風が夏の猛暑を和らげ、海岸からわずか2キロしか離れていないため、ワインの風味にも潮風の影響が感じられる。

 コルスカルヴィ・ロゼ<生産者:クロ・クロンビュー>

穏やかな香りには、桃からマンゴーの間ぐらいの黄色い果実や白を思わせる熟したリンゴなどが感じられる。味わいも、しなやかなアタックとフレッシュな酸、柑橘を思わせる酸で、言われなければ白ワインと思うかも。オレンジやマイヤーレモンを思わせるゼスティーな余韻。ガリーグ(地中海の低木ハーブ)的なカリッとしたスパイシーさも余韻に残る。地中海のハーブを用いた魚介類の料理、和食なら山椒や生姜を用いた料理と合わせてみたくなる。91.5点 ヴィヴィッドな味わいが食欲をそそる、香り穏やかな味わい美人。

 

5.タヴェル ロゼ 
販売価格:3,850
生産地:フランス / ローヌ /タヴェル
生産者:シャトー・ダケリア Château d’Aqueria
品種:グルナッシュ45%、クレレット20%、サンソー15%、ムールヴェードル8%、シラー6%、ブールブランシュ4%、ピクプール2
ヴィンテージ:2023
醸造:品種ごとに1224時間のマセラシオン行程中に2種類ずつブレンド。その後フリーランワインに混ぜ、ステンレスタンクで15日間発酵。ステンレスタンク、コンクリートタンクで6か月熟成。
アルコール度数:14.0%
<生産者>
 シャトー・ダケリアの歴史は1595年から続き、多くのファミリーが代わる代わるシャトー・ダケリアを所有し、 改築、増築、耕作の拡大を行いながらも、この類まれなるテロワールへの使命を果たすべく一貫したワイン造りを行ってきた。シャトー・ダケリアのタヴェルは、果実のリッチさ、豊かさ、フィネス、クリスタルな味わいを重要視。タンニンがしっかりあるのも特徴で、タンニンを愉しむロゼとして、地元ではコート・ド・ブッフなどの肉料理ともよく合わせられる。

 タヴェル<生産者:シャトー・ダケリア>

豊かな香り。よく熟した赤と黒のベリーミックスや、りんご飴を思わせる甘い香りと生プラムの果皮のような酸と渋みを連想さセルスパイシーさ。滑らかなアタックで、リッチ厚みもあり、ストラクチャーがしっかりとした味わい。93点これが3,000円代とは超お買い得。口中でも複層的な香りが広が程よい収斂性もあるので、肉類が食べたくなる味わい。温度も冷やし目で飲み始めてゆっくり温度上昇とともに開くのを楽しみながら。夕暮れから飲み始めて、いつの間にか陽が落ちて・・・みないな、ゆったり味わいたいタイプ。複数品種の個性が変わるがわる現れるのかもしれない。飽きない味わい。なので、プラス1点して94点に変更

 *ところで、「ロゼ・ド・テロワール」というグループをご存知でしょうか?

AIRT (Association Internationale des Rosé de Terroirs)

2020年2月に発足した団体で、呼びかけを行ったのはタヴェルの生産者たち。タヴェルは、早くも1936年にAOCに認可されたロゼだけの産地ですね(だから、タヴェル・ロゼと言うよりタヴェルと言う方が通っぽいですよ)。AIRTの会長は、シャトー・ダケリアのオーナーでもある、E.ギガルの現当主フィリップ・ギガル氏です。

ロゼワインにもテロワールが表現されている「テロワール・ロゼ」があるにも関わらず、その認知度が低いことをもどかしく感じ、まずタヴェルの20名で始めました。そして次々と参加メンバーが増加して、今ではイタリア、ギリシャ、レバノンなどからも。これから上質なロゼワインの熟成可能性についても追求していくようです。

ちなみに今回の10種類のロゼのうち、このメンバーになっているのは「シャトー・ダケリア」と「シャトー・ド・ピバルノン」です。

 

6.サンセール レ・ヴィロ・ロゼ 
販売価格:3,960円(税込)
生産地:フランス / ロワール / 中央フランス地区
生産者:シャトー・ド・フェル
品種:ピノ・ノワール100
ヴィンテージ:2022
醸造:基本的にダイレクトプレスによるもの。あまりに色調が薄い場合のみ、若干のマセレーションを行う。
アルコール度数:13.0%
<生産者>
サンセールのテロワールを俯瞰する総合的なバランスのよさを見せる生産者。歴史は古く、1650年には祖先がサンセールにブドウ畑を所有し、栽培に従事していたことがわかっているが、ブドウ栽培とワイン醸造に集中したのは1950年代。現在はドメーヌ名となっているジャンの息子、クリストフ・ルヴェルディが12haのドメーヌを取り仕切る。

サンセール レ・ヴィロ・ロゼ <生産者:ジャン・ルヴェルディ・エ・フィス>

清楚な香り。小さな赤いベリースモモなど、フレッシュでピュアな香り。しなやかなアタックで、全体にエレガントでミネラリー。フレッシュな酸の伸びがよく、塩レモン的な余韻。香りには赤いベリーも感じるが、味わい的には白に近いミネラル感とヴィヴィッドさ。芯は強いが線は細い贅肉なしのスレンダーなタイプ。92点 ミネラル豊かな牡蠣などの貝類、白身魚、白身肉の冷製と合わせたくなる。鱧の梅肉添えとか良いかも!和食でも洋食でもちょっとおしゃれな料理を合わせたいイメージ。

 

7.コート・ド・プロヴァンス ロゼ
販売価格:4,840円(税込)
生産地:フランス / プロヴァンス
生産者:クロ・サント・マグドレーヌ
品種:グルナッシュ35%、サンソー35%、ムールヴェードル20%、シラー10%
ヴィンテージ:2023
醸造:土着酵母での発酵。砂岩でつくられた壺で醸造・熟成。
アルコール度数:13.0%
<生産者>
地中海に面した岸壁の段々畑から、卓越した伝統の味を守り続ける少量生産のロゼ。
地中海に突き出した岸壁にテラス状にある20ヘクタールの畑は、樹齢は15年から40年。カシの街を見下ろす位置にあり、山に囲まれ、海風が入り込んで来るという特別なミクロクリマ。

コート・ド・プロヴァンス ロゼ<生産者:クロ・サント・マグドレーヌ>

アプリコットやスモモ、オレンジを思わせる、穏やかでフレッシュな香り。なめらかなアタック、フレッシュで生き生きとした酸、ほのかな味わいを引き締める程度の収斂性とガリーグ的なスパイシーさ。ストラクチャーがしっかりしている。とってもきちんとしたプロヴァンス・ロゼ。トレンディーなプロヴァンスとは異なる、地に足の付いたタイプ。これもまだ数年熟成可能。94点 一見分かりにくけれど、とても生真面目なタイプの人っぽい。合わせたいお料理を考えるのを忘れるほど、テイスティングに集中しました。サラダ・ニソワーズとか、魚介類たっぷりの前菜、ブイヤベースとか現地で食べている料理がきっと合うはず。

 

8.マルサネ・ロゼ 
販売価格:6,600円(税込)
生産地:フランス / ブルゴーニュ / マルサネ
生産者:シャルル・オードワン
品種:ピノ・ノワール100
ヴィンテージ:2023
醸造:プレスでつくるロゼ。プレスは1時間かけて行う。
アルコール度数:12.5%
<生産者>
ブルゴーニュのライジングスターとして注目を浴びる、マルサネの造り手。2000年にシャルルの息子、シリルがドメーヌに参画して以降、見違えるような進化を遂げた。2017年から100%ビオディナミを実践。21年にエコセール認証取得。

マルサネ・ロゼ <生産者:シャルル・オードワン>

立ち上る上品な香り。小さな赤いベリーの香りはまさにピノ・ノワール。とてもフレッシュピュアな香りは、ギリギリ収斂性を連想させない。ほのかにアプリコットの果皮のニュアンスも感じる。なめらかなアタック厚みやストラクチャーもあり酸味もしっかり。ほのかな収斂性味わいを引き締める。もう数年置いてから開けても良さそう。まさに鶏肉のコンフィなど、オイリーさのある料理と合いそう。唐揚げや、大きなサーモンのハーブ焼き豚塊肉をじっくり焼いたり。レストランやビストロの料理と楽しみたい。94点 

 

9.バンドール・ロゼ 
販売価格:7,700
生産地:フランス / プロヴァンス
生産者:シャトー・ド・ピバルノン
品種:ムールヴェードル65%、サンソー35%
ヴィンテージ:2023
醸造:天然酵母で発酵。ステンレスタンクで6か月熟成。
アルコール度数:13.0%
<生産者>
ムールヴェードル主体で造られるプロヴァンスのグラン・ヴァン
プロヴァンス地方の港町、マルセイユの東に位置するバンドール。レスタンクと呼ばれるこの産地特有の段々畑にブドウが植えられている。2004年からビオで耕作。プロヴァンスのハーブを思わせる爽やかなアロマとスパイシーな余韻。魚、鶏、豚、羊、子牛など、食材を選ばずに合わせられる懐の深いワインに仕上がっている。

 バンドール・ロゼ <生産者:シャトー・ド・ピバルノン>

香りからも力を感じられる。よく熟した赤い果実、アプリコット、マンゴー、複数のスパイスなどパンチと深みのある香り。なめらかなアタックボリューミー厚みがあり、フレッシュな酸も包み込むような果実感。完璧なバランスで、余韻にはガリーグ的なスパイスも感じられる、深い味わいと香り。これは間違いなく95以上! 高めの温度でも全く問題ない。それほど骨格がしっかりとして筋肉もバッチリついている。幅の広い香味。でもアルコール度数が13%と確認してびっくり。14%超えていると思うほどのフルボディ。

ロゼ・ド・テロワールのメンバーです。

10.ル・ロゼ・ド・ジスクール Le Rosé de Giscours
販売価格:8,580
生産地:フランス / ボルドー / ボルドー・ジェネラル
生産者:シャトー・ジスクール Ch. Giscours
品種:カベルネソーヴィニヨン100
ヴィンテージ:2023
醸造:直接圧搾法。夜明けに収穫されたブドウを新鮮なうちにプレス。コンクリートタンクで低温熟成。
アルコール度数:13.5%
<生産者>
1552
年から続く由緒あるシャトー。
生物多様性向上のために半分以上の畑でオーガニック農法を取り入れるなど、絶え間ない歩みを続けている。

ル・ロゼ・ド・ジスクール<生産者:シャトー・ジスクール>

ピュアで上品な立ち上る香り。フレッシュで少し硬めの洋梨や桃を思わせる。しなやかなアタックで心地よいテクスチャー。フレッシュな酸の、白ワイン的なスタイル。搾汁率が低く、果皮からの影響を極力押さえている感じ。だから価格が高めなのでしょう。きれいなドライな味わい。抑揚のある味わいで何よりシルキーなテクスチャーが心地よい。カベルネ・ソーヴィニヨンなのに、カベルネ・ソーヴィニヨンとは思えない。だってタンニンがほぼほぼないから。いつもは皮も一緒に食べるのに、わざわざ皮をむいて果肉だけ食べている果実のイメージ。とにかくピュアで美味。ただ、どこにボルドーらしさとカベルネらしさを見出せば良いのかがわからない。あ、ボルドーならではの技術力!もう少し私も修行が必要なり、と感じさせてくれた1本。 92点

ぜひ購入のご参考に。

LA GALERIEの販売サイト

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(ワイン会の写真by Yuji Konatsu、ワインのラベル写真& text by Y. Nagoshi)

 

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