酒類商社のmottoxがピノ・ノワールと音楽のペアリングを企画
ワインを代表とするアルコール飲料は、極論を言えば人生にそれが無くても生きてはいける。でも、あれば人生を楽しく彩ってくれる。そこに「食」が加わるとさらに人生は豊かなものになる。特にワインは相性のいいものが他にもたくさんある。例えば「音楽」。ブドウ畑で育成期間中にモーツァルトを流したり、ワインをテーマにした楽曲が創作されていたり（バッハ、ベートーヴェンは大のワイン好き）その相性のよさは枚挙に暇がない。
そんなワインと音楽をテーマにmottox(モトックス)という輸入元が、ワインと音楽、そしてフードペアリングのイベント「WINE/ MUSIC HOUR 2023 presented by mottox」を開催したことをお伝えしたい。個人的にはイベントの事後報告ほど読者にとってはあまり価値のない（記事にするほどバリューがあるなら開催前に教えてくれよ、が正しい反応だろう）ことだと思う。ただ、今回はここで開催された企画を追体験できる仕組みをmottoxは作ってくれているので、ぜひ、皆さんも体験をしてほしい。
まずはmottoxという会社について少し説明しよう。大阪に本社をおくmottoxは、創業100年を超える酒類専門商社だ。世界22カ国から、各国の生産者の歴史や想い、産地特性や文化が詰まっている選りすぐりの商品を3,000種類以上扱っている、日本を代表する輸入元だ。
今回のペアリングイベントでは、ソムリエ資格を持つそのmottoxの社員がワインを厳選した。繊細かつ上品な味わいでワインラヴァーからビギナーにも人気の高い「ピノ・ノワール」4種類で、味わいにおいて絶対的な自信のあるワインとのこと。一方の音楽は、ヴァイオリニストのLisakoさん、MPCプレーヤーの熊井吾郎さんという、こちらはクラシックとデジタルの融合音楽といった趣。このワインと音楽のペアリングは、飲む人たちをどのような至福の場所に連れ出してくれたのか。個人的には、自宅はもちろんバーなど日常とは異なる空間で、また時間帯もお昼、夕暮れ、夜とそれぞれの世界観が変わりそうで、いろいろ楽しんでみたいと感じた。
下記のポッドキャストで皆さんもぜひ体験を。
自宅で、好みのバーで（バーの場合はヘッドホンでの視聴をお忘れ無く）
https://open.spotify.com/show/2qLF7R7Y2pemqX9zlZYfhK
また、この日のセットリストは下記である。当日提供されたフードも分かるのでそれも参考までに記載します。ワインは下記の銘柄ではなくとも、品種はピノ・ノワール限定でお楽しみくださいな。mottoxは今後も「ワインと○○」で「人生のひとときをワインとともに」をテーマにペアリング企画を考えているという。乞うご期待。まずは音楽をどうぞ。
【エピソード1】
ラインガウ ピノ・ノワール エディション S 2019
・生産者：クロスター・エーバーバッハ醸造所
・産地 ：ドイツ ラインガウ
・希望小売価格 ：4,510円（税込）
・ペアリングフード ：鴨胸肉ロティ ベリーソース
＜コメント＞
収穫時の糖度が高く完熟したピノ・ノワールのみを選別して造られ、花のような香りに､熟したイチゴやチェリーを想わせる果実味｡ハーブやミントのニュアンスもある複雑な味わい｡
【エピソード2】
ニュートン・ジョンソン ウォーカー・ベイ ピノ・ノワール 2020
・生産者：ニュートン・ジョンソン・ワインズ
・産地 ：南アフリカ W.O.ウォーカー・ベイ
・希望小売価格 ：4,180円（税込）
・ペアリングフード ：漬けマグロと大根のポキとフレッシュハーブ
＜コメント＞鮮やかなスミレの香りに艶のある赤果実とスパイスのノート｡森林を想わせるニュアンスもあり､整ったタンニンを持ちます｡熟れたラズベリーとしなやかな酸味が余韻まで長く続く｡
【エピソード3】
TK ピノ・ノワール 2020
・生産者：テ・カイランガ
・産地：ニュージーランド マーティンボローG.I.
・希望小売価格：3,355円（税込）
・ペアリングフード ：高知産フルーツトマトとコンテチーズ
<コメント>木苺やプラムの甘酸っぱい香りとほのかに若木やキノコのアロマを持ちます｡シルキーなタンニンを持ち､新鮮なベリー系の果実とシダ類や塩味が余韻に現れるミディアムボディなワインです｡
【エピソード4】
マルサネ レ・ロンジュロワ 2020
・生産者：ドメーヌ・コワイヨ
・産地 ：フランス A.O.C.マルサネ
・希望小売価格 ：7,480円（税込）
・ペアリングフード ：コック・オー・ヴァン
＜コメント＞｢マルサネに傑出したワインが存在する｣とここ数年で突如として話題となったワイナリー､ドメーヌ・コワイヨ｡非常に高いポテンシャルを秘めています。
