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フランシス・フォード・コッポラ監督のお気に入りの料理とは?

カリフォルニアのソノマ・カウンティにある「フランシス・フォード・コッポラ ワイナリー」をご存知でしょうか? その名の通り、「ゴッドファーザー」や「影武者」をはじめ数々の国際的に評価の高い映画を生み出してきたフランシス・フォード・コッポラ監督が立ち上げたワイナリーです。2006年に購入したワイナリーを改修し、2010年からオープンさせたワイナリー内には、映画博物館やプール、そして「ラスティック」というイタリアンレストランもあります。コッポラ監督は、映画製作に打ち込むためにこのワイナリーを売却したとのことですが、この店のメニューにはイタリアにルーツを持つコッポラ監督のお気に入りのお料理が満載のようです。

「ラスティック」の料理長ティム・ボーデルさんと、チーフワインメーカーのコーリー・ベックさんが来日して披露した料理とワインを少々お知らせしましょう。

「ダイヤモンド・コレクション ソーヴィニヨン・ブラン2022」✖️「蛤のマリネ エシャロットときゅうりのヴェルジュ キャビア」

ダイヤモンド・コレクションは、比較的手に取りやすいタイプのシリーズです。

「カリフォルニアの中でも冷涼な地域と温暖な地域のブドウをブレンドしていて、このソーヴィニヨン・ブランはアルコール度数も低めでフレッシュで料理と合わせやすいのでとても人気です」と、コーリー・ベックさん。

柑橘系のアロマが豊かで、しなやかな味わい。キリッとした酸と塩っぽい後味が印象的。蛤のうま味、塩味、そしてエシャロットときゅうりの爽やかさが相まって、素晴らしい相性でした。

「ディレクターズ・カット ソノマ・コースト シャルドネ2021」✖️「スズキとアサリのポーチ ズッキーニとトマトのナージュ」

「ディレクターズ・カット」のラベルは、まさにフランシス・フォード・コッポラのワインの象徴的な存在のように思っています。このシャルドネは、ソノマ・コーストのテロワールを反映させるために樽使いを控えめにしているそうです。果実味とフレッシュな酸のバランスがとても良いワインです。

写真はありませんが、シェフ曰く「漁師が魚と海水とトマトで作った南イタリア風のアクアパッツァのイメージ」とのこと。

 

「ダイヤモンド・コレクション クラレット カベルネ・ソーヴィニヨン2020」&「ディレクターズ・カット ドライ・クリーク・ヴァレー ジンファンデル2019」✖️「US産プライムストリップロインのグリル セモリナグラタン 赤ワインソース ほうれん草のグリル」

「クラレット」は、「ダイヤモンド・コレクション」の一番手のワインでスペインのリオハのように網(?)をまとったプレゼンテーションをしたそうです。とても飲みやすいしっとりとした味わいの赤ワインです。

「ジンファンデル」はコッポラ監督のお気に入りの品種のひとつで、畑にあった古木のジンファンデルを抜きたいとコンサルタントから言われたけれど、断ったのだとか。このワインは海からの涼風が入り込むドライ・クリーク・ヴァレーのブドウを使用。果実とスパイスが融合しています。

そして、このプライムストリップロインのグリルというのはアルゼンチン風のグリルで、レストラン「ラスティック」の象徴とも言える一皿だということです。もし現地に行ったら注文すべき一皿ですね。

「エレノア レッドワイン ソノマ・カウンティ2020」✖️「スカモルツァ フェンネルのキャラメリゼ サワードゥブレッドのグリル」

「エレノア」は、コッポラ監督の妻エレノアさんへの感謝を込めて、結婚50周年に造られたワインで、ラベルデザインはエレノアさんご自身が手掛けられたようです。複雑性がある香りで、凝縮して厚みがありとてもしっかりとした味わいです。

スカモルツァチーズに、スパイシーさや香ばしさなどの要素が加わって、ちょっと癖になりそうな一品。「エレノア」と、まさに絶妙の組み合わせでした!

(Y. Nagoshi)

「ラスティック」の様子をこちらから少し垣間見ることができます。

ワイン情報はこちらからどうぞ。

 

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