お酒を自由に楽しみ、セレンディピティな出会いを

FOOD&RECIPE

暑いからこそ美味しくいただけるプロセッコとニース風サラダ

ワインに合う簡単レシピ Vol.22

レシピ・写真/後藤 初美

東京は7月から続く猛暑。
しかもしばらくの間33度を下回る日はなさそう。
となると、これはもう腹をくくって、暑いからこそ美味しくいただけるワインと料理を楽しむしかない!

まずワインは、きりりとした辛口のスパークリングを。
選んだのは、イタリア、ヴェネト州のプロセッコ、トッレゼッラ。
品種はグレーラ100%で、アルコール度11%と若干控えめ。

グラスにそそぐと淡いイエローに、きめ細かな泡立ちが美しい。
レモン、ライムの爽やかな香り、皮のほのかな苦味と青っぽさを感じ
その後に白桃の軽く甘い香りが追いかけてくる。
後味は極辛口で、アペリティフから前菜まで広くカバーしてくれそう。
果実味豊かで濃いタイプでないのが、今の時期にはありがたい!

そんなワインには、ニース風サラダを合わせてみよう。
皆さんのイメージとしては、 ”南フランス発具沢山サラダ”という印象では?
実はこのニース風サラダにはちょっとした決まりがあるのをご存知ですか。
それは、「卵以外は火を通さない料理」
じゃがいも、茹でたインゲン、葉野菜も入らない、ということ!

プロセッコ トッレゼッラ DOC
品種/グレラ100%
イタリア/ヴェネト州
参考価格/1,900円

調理にあたってのポイントは3つ。
1)美味しい野菜を吟味して選ぶこと
2)レシピ通りに野菜を切ること
3)全部をよく混ぜていただくこと

ほぼ切って混ぜるだけですが、 ピーマンの苦味、トマトの酸味、オリーブ、ゆで卵にツナが加わり、なかなかのご馳走感?!
今回は一手間かけてツナをクリームチーズと合わせてツナパテにしたけれどこれも混ぜるだけ。
さっぱりなだけでなく、夏バテ対策にもなるビタミンサラダとプロセッコ、ぜひお試しください。

材料(2人分)

きゅうり1/2本
 +塩 2つまみほど
緑ピーマン 1個
赤パプリカ 1/2個
ミニトマト 7個
卵 1個

オリーブ 4粒
塩 小さじ1/8
エルブドプロヴァンス 小さじ1/8オリーブオイル 適量

ツナ缶(水煮を使用)1缶(70g)クリームチーズ 30g
パセリみじん切り 適量
塩 適量(ツナの塩気で加減する)お好みのパン薄切り 4枚

①素材をそれぞれ切る
野菜盛り付けイメージ

①きゅうり1/2本は縦半分に切り、斜め薄切りにして軽く塩もみする。ピーマンはヘタとタネをとり縦4つに切ってから、7-8mmに切る。ミニトマトは1/2に切る。

②オリーブは1つを3−4枚の輪切りにしてエルブドプロヴァンス、塩を混ぜる。
③卵は水にいれ沸騰してから8分固茹でしてすぐに冷水につける。からをむき、くし形に4つに切る。

④柔らかくしたクリームチーズに水分をきったツナ、パセリのみじん切りを混ぜる。パンにたっぷりと塗る。

⑤器にピーマン→ミニトマト→きゅうりの順にのせる。ゆで卵、オリーブを加えて、オリーブオイルをまわしかける。ツナパテをぬったパンを添える。

全ての素材をしっかりと混ぜて召し上がれ!

※ツナ缶、私は調味料なしの水煮缶を使用しています。塩分が含まれているものはクリームチーズと混ぜる際塩を加減してください。
※パセリは、クッキングペーパーの上でみじん切りにするとまな板に色がつかず、切ったパセリも無駄なく使えます。

  • 記事を書いたライター
  • ライターの新着記事
後藤 初美

料理家 フランス食文化研究家 フレンチスタイルの家庭料理・お菓子・食のフランス語教室「ル・プティ・フール」主宰 https://lit.link/hatsumigoto 「美食とヘルシーを両立させるワイン好きの料理家」として活動。 砂糖を使わないライトなフランス料理やヨーロッパ各地の菓子を味重視で作りやすく展開。 1994年以来25年間毎年フランス各地のワイン、料理、菓子を訪ね歩く旅を続けている。 CPA認定チーズプロフェッショナル 中華中医学会認定 国際薬膳調理師 英検準1級 仏検準1級 アカデミーデュヴァン ワイン&クッキング講座講師(フレンチx薬膳料理とワインペアリング) サロンデュショコラ東京フランス人ショコラティエ通訳 著書/発酵塩レモンのヒミツ 永岡書店刊

  1. ワインに合う簡単レシピVol.35 一年でいちばん寒い時期だから、身体を温める効果もある仔羊にマルベック&シラーを!

  2. ワインに合う簡単レシピVol.34 年末年始からの胃腸の疲れを癒やすレシピはリースリングの泡にも合います

  3. まだ暑さは続きますが、仏・南西部タナのロゼにファルシを合わせて、今年の夏の思い出に!

RELATED

PAGE TOP