ワインに合う簡単レシピ Vol.60
レシピ・写真/後藤 初美

初夏のきざしを感じる季節。
すこしばかり湿度を感じつつも、眩しい青空を見上げると無性に食べたくなるのがプロヴァンス料理!
魚料理と爽やかなワインで休日を楽しみたい気分です。
アクラは、南フランスでモリュと呼ばれる塩漬の鱈を使ったお料理です。
ただ塩漬は手に入りにくいので、気軽で扱いやすい生のたらに、玉ねぎとパプリカを加えて彩りよくスナック感覚のおつまみに仕上げました。
さて、合わせるワインは?
プロヴァンスワインにはもちろんぴったり合います。
でも、もう少しライトで手頃なものはないかしら?と探してみたところ、ありました!魚・野菜・オイルをしっかりと受けとめてくれそうなワインが。
それは、ポルトガルのアルバリーニョ。
ちょうど先日ポルトガルワインのセミナーに参加し、その幅広い味わいと魅力を学んだばかり。
別名「海のワイン」、良さそうです。
早速テイスティングすると、青リンゴ、ハーブのここちよい苦味、ミネラル、柑橘の果実味。
イメージにぴったり。アクラは揚げたて熱々が美味しい。
レモンを少し絞り、お好みで生地に加えたカイエンヌペッパーをほんの少々振って召し上がれ。
そしてアルバリーニョを一口。
一度にたくさん作れるから、カジュアルな集まりにもおすすめします。
冷めたらオーブントースターで少し温めると揚げたての美味しさが戻りますよ。

プルマ アルバリーニョ ヴィーニョヴェルデ DOC
カーサ・デ・ヴィラ・ヴェルデ
産地:ポルトガル/ミーニョ
品種:アルバリーニョ
参考価格:1,870(税込)
アクラ(鱈入りプロヴァンスの揚げスナック)
材料 2人分 ※4cmのアクラ10個分

■ベースの生地
薄力粉 50g
ベーキングパウダー 小さじ1/4
塩 2つまみ
全卵 1/2個(25-30g)
牛乳 10ml
オリーブオイル 5ml
■生たら 正味80g → 15cmぐらいの切り身2切れ目安
(A)パセリの軸、レモン切れ端、塩2つまみ、白ワイン大さじ1
玉ねぎ 50g、パプリカ 30g、パセリ みじん切り 小さじ1
カイエンヌペッパーまたは一味唐辛子 2つまみ
揚げ油 適量、レモン 適量
ベビーリーフ、ミニトマト 適量
【作り方】

①ボウルに薄力粉、塩、ベーキングパウダーを入れてよく混ぜた中に、全卵、牛乳、オリーブオイルを加えてよく混ぜる。30分ほどラップをして休ませる。

②鍋に(A)を入れた水を沸騰させる。たらを入れて5−6分色が変わるまで茹でる。お湯をきり、皮と骨をとり、フォークで身をほぐす。


③玉ねぎとパプリカはみじん切りにする。たらのほぐし身にパセリとカイエンヌペッパーと一緒に加え混ぜる。

④休ませた生地に3.を加えて混ぜる。ラップして30分休ませる。
⑤ベビーリーフ、ミニトマトを洗って水分をよく切る。ミニトマトは1/4に切っておく。


⑥揚げ油を160℃に熱して、生地をスプーンですくい、ゆっくりと油に落として片面1分ずつ揚げる。

油を切り、器にベビーリーフ、ミニトマト、レモンと一緒に盛り付ける。
※生たらを使いましたが甘塩たらを使う場合は茹でる際の塩を省略してください。
※生地に加えるカイエンヌ・ペッパーはお好みで倍量に増やしてもOK。
※作り方1.の生地はかなり固めですが、野菜やたらを加えるとちょうど良い固さになります。
※生地を休ませる時間が長いですが、その間に野菜を切ったり片付けをするとちょうど良いタイミングで仕上がります。