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WINE

参加者に2月2日は南アフリカワインの日! と強く心に刻まれた2026年KWVワイン・ナイト!!!

文/名越康子 写真/小松勇二

2月2日は何の日か?と聞かれてすぐに「南アフリカワインの日!」と答えられる人は、まだそれほど多くないかもしれません。節分=立春の前日が、年によって2月2日になることもありますけれど、ともあれ、節分や立春が近くなったら、「そろそろ南アフリカワインを飲む日だなぁ」、と覚えておいていただければ、と思います!

さて、今年は南アフリカワイン界の立役者でもある「KWV」のワインで「南アフリカワインの日」を、ワイン好きの皆さんとシェアさせていただきました。場所は南青山。ワインと料理の組み合わせでも定評ある「W AOYAMA」にて。
ちなみに、「2月2日は南アフリカワインの日」を登録した国分グループ本社は、東京オリンピックが開催された1964年からずっとKWVを日本で輸入販売し続け、まさに日本のワイン市場で南アフリカワイン定着に貢献してきた会社でもあります。

そして今回、ワインと料理を解説し、家飲みのコツなどを提案してくれるのは、岩瀬大二さんです。

ワインナビゲーターは岩瀬大二さん。ペアリングからオケージョン提案まで
KWVの魅力を多角的に、楽しくわかりやすく解説頂きました。

ワイン会で提供されたワイン。左から「ラボリー スパークリング・ブリュット」「クラシック・コレクション シュナン・ブラン」「カセドラル・セラー シャルドネ」「クラシック・コレクション ピノタージュ」「カセドラル・セラー ピノタージュ」「メントーズ オーケストラ」、食後酒に振るまわれた「ブランデー12年」

まず、乾杯はスパークリングワインで!

ラボリー スパークリング・ブリュット NV ✖️ アオリイカのカルパッチョ


フランスのシャンパーニュ地方で生まれるスパークリングワインは「シャンパーニュ」。スペインのカタルーニャ地方を中心とした地域(複数の特定地域)から生まれるスパークリングワインは「カバ」。そして南アフリカから生まれる一定以上の基準を満たしたスパークリングワインは、「キャップ・クラシック」と呼ばれています。

しかもこのラボリーは、シャルドネ61%、ピノ・ノワール31%、ピノタージュ8%をブレンド。瓶内熟成期間は24か月です。南アフリカならではの品種、「ピノタージュ」が少量ながらブレンドされているのがこのスパークリングのユニークさの一つです。

合わせるのは、旬で食感もしっかりとしたアオリイカ! 下には菜の花のソースが敷かれ、周りはカラスミパウダーで飾られています。

「アオリイカは、テクスチャーが滑らかで粘りっけもコリコリとした食感もあるので、普通のスパークリングではなかなか合わせられません」と、岩瀬さんの解説が始まります。

「シャンパーニュのようなトーストやブリオッシュのような香り、そして刹那的にキラッとした果実が出て、熟成感がありながらフルーツもフレッシュです。ペアリングにはテクスチャーが重要で、このアオリイカの重厚感とキラキラした様子がピッタリです。そして、ハシリの菜の花と高知産の文旦がキラキラ感をさらに助長しています」と、岩瀬さん。
「普段よりもちょっと非日常的な、例えばサンデーブランチのようなオケージョンで、焼きたてのクロワッサンやブリオッシュ、マーマレード、フレッシュな果実と共にいただきたいですね。もし夜ならば、出汁をしっかりととった、鶏のミゾレ鍋と。ポン酢などは必要なくて、アクセントとして柑橘を合わせてみるのも良さそうです」との提案も。
コスパ最高のスパークリングワイン、ラボリーは、アオリイカとボリューム感や香りの方向性などが似ていて、ちょうどバランス良い丸い組み合わせという印象でした。

クラシック・コレクション シュナン・ブラン 2025 ✖️ マッシュルームとモッツァレラのサラダ


KWVのいくつかのシリーズの中でも、デイリーに楽しめるのがこの「クラシック・コレクション」。そして、シュナン・ブランは南アフリカを代表する白品種です!

「シュナン・ブランはフランスのロワールが産地として有名ではありますが、実は世界で栽培されているシュナン・ブランの3分の2は南アフリカ!」と、岩瀬さんも強調します。

とてもフレッシュな柑橘やカリンを思わせる香りと爽やかな味わいが、マッシュルーム、セミドライトマトのソース、モッツァレラのフレッシュ感を増幅させ、実に爽快な組み合わせです。

「ロワールのシュナン・ブランよりわかりやすく、フレッシュでキラキラ感があります。カリンを思わせるチャーミングな果実の風味が、マッシュルームと相性抜群ですね」と、岩瀬さん。 「いつ飲んでも美味しいと思いますが、少し温度を上げても良いかもしれませんね。僕は、春野菜などの天ぷらにも合うと思いますよ。うん、なんでも合いそう、コンビニ食でも(笑)。白身魚のマリネ。セビーチェでも良いかもしれませんね」と、別の提案もしてくれました。

カセドラル・セラー シャルドネ 2023 ✖️ ラムのケフタ ヨーグルトミントソース


さて、「カセドラル・セラー」シリーズは、選りすぐりのブドウから造られる上級のキュヴェです。いくつかの銘柄がありますが、こちらはシャルドネ100%。ノン・マロラクティックでフルーティーさを尊重しながら、9か月のシュール・リーを300ℓのフレンチオークで行いクリーミーさも与え、50%新樽を使用しているとのこと。 「正直なところ、最初にメニューを見てこの料理に白ワインですか? と、思いました。でも、少し考えると、お!いける!と思いました。なぜかというと、このラム肉には、クミンやガラムマサラといったスパイスも練り込ませています。南アフリカはオランダとの関係も深いので、オランダのエダムチーズやゴーダチーズなどを思い浮かべていたところ、なんとヨーグルトソースを使っているではありませんか! そして、このシャルドネは樽使いが面白いです。新樽50%、1年使用樽25%、2年使用樽25%。昔のカリフォルニアのような重い樽使いのワインは肉類が良いけれど、この造りなら幅広い料理に合わせられるのではないかという感触です。若い世代でも飲みやすいですし、スモークサーモンとメロンとか、スモークサーモンとクリームソースのパスタにカイエンヌペッパーを振りかけた一皿にも合いそうです」。岩瀬さんの想像力、さすがですね。

2025年でピノタージュ誕生100周年

「南アフリカの白ワインを語る上で欠かせないのがシュナンブランです。飲み口がすっきりとしながら甘い香りが感じられます。果実味もあるのが南アフリカならではと言えると思います。和食にも合わせやすいので、日々の食卓で楽しんでいただけるワインです。そして、南アフリカならではの黒ブドウがピノタージュです。昨年2025年、ピノタージュは誕生100周年を迎えました」と、国分グループ本社の中村友彦さん。

「そして南アフリカは、サステナビリティに関してとても進んでいる国の一つです。ケープ州では、動植物の生態系を守るための規制が厳しく、人が立ち入れない区域も設けられています。KWVは複数の認証を受けていて、いくつかの認証シールもボトルに貼付しています。KWVで働くスタッフに対しても基準を設けていたり、学校に通えない子供に対する支援を行ったり、自然環境に配慮するなどの取り組みも行っています」と、中村さんはKWVがいかにサステナビリティを重視しているのか説明してくれました。

国分グループ本社・中村友彦さんにはブランドや南アフリカ共和国の
魅力を語って頂きました。

クラシック・コレクション ピノタージュ 2024&カセドラル・セラー ピノタージュ 2020 ✖️ 宮崎県産日南鶏 骨付きもも肉のピトゥ


ピノタージュは、1925年に南アフリカで生まれた品種です。ピノ・ノワールとサンソーを交配したもので、ちょうど昨年誕生100周年を迎えました。ピノ・ノワールのエレガンス、そしてサンソーの芯の強さを併せ持つ品種です。
このピノタージュで「クラシック・コレクション」と、「カセドラル・セラー」の2段階を、一皿で合わせるという試みです。
「クラシックは日南鶏だけと合わせてください。ワインがきっちり濃い味わいなので。でも、カテドラルはクスクスと鶏と両方食べて合わせてください。ワインがエレガントになるから」と、岩瀬さん。
まさに!
「カセドラル・セラーのシリーズとしてピノタージュがリリースされたのは2024年と最近のことです。この南アフリカ独自の品種を再度見直すちょうど良い機会です」と、中村さん。

近年のピノタージュは、エレガントになってきたと聞いていましたが、それがよくわかるのが「カセドラル・セラー」。ぜひ試していただきたいと思いました。香りの深みが増し、果実の熟度が上がりながら、フレッシュさもありタンニンなどとのメリハリのある味わい。モダンなピノタージュという印象です。

メントーズ オーケストラ 2021 ✖️ 豊西牛フィレ肉のロースト ホースラディッシュと赤ワインのソース


さらに上級ラインの「メントーズ」の「オーケストラ」です。複数品種のブレンドによるオーケストラを奏でるという命名かと思います。カベルネ・ソーヴィニヨン39%、プティ・ヴェルド29%、カベルネ・フラン12%、マルベック10%、メルロ5%、カルメネール5%のブレンド。基本はボルドー品種の組み合わせですが、ボルドーでも他国でもなかなか見られないブレンド比率です。ちなみに熟成は300ℓのフレンチオークで、新樽比率70%。熟成期間は18か月。

「造り手の強みを感じていただきたいですね。ブライト感があります。ボルドー品種というとガッチリとしたイメージがありますが、今日の帯広産の赤身肉は、柔らかでサシも程よく入っていて、ホースラディッシュが添えてあるのでローストビーフ的な感じでワインとちょうど良いバランスですね。赤身肉、例えば馬刺しもいける感じですね」と、岩瀬さんはずっと分析的に語ります。

食後酒にはKWV ブランデー 12年

みなさんご存知かどうかわかりませんが、実はKWVはブランデーでも世界的に有名な生産者なのであります! 英国で毎年開催される「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」でも常連なのです。 「本当に、『ブランデーのKWV』と言われるほどKWVはブランデーの品質で世界的に高い評価を得ています。ラベルでは12年ものということになっていますが、20年熟成もブレンドされています」と、中村さん。

さあ、KWVのワインとブランデーを満喫したところで、基! 1659年2月2日に南アフリカの「ケープのブドウで初めてワインが造られた」と、はっきりと記されています。そして、国分グループ本社は1964年にKWVの販売をスタートし、「南アフリカワインの魅力を伝え続け、日本と南アフリカの友好関係をよりよく継続させるため」に「南アフリカワインの日」を登録したのです。 皆さん、立春が近くなったら「2月2日は南アフリカワインの日」を、お忘れなく!
また、この日提供されたワイン全種類が当日限りの特別販売価格で購入もでき、参加されたゲストのみなさん、気に入ったワインを購入されました。
KWVのワイン会、今回参加できなかったみなさんには、今年7月に、KWVのプレミアムレンジである「ザ・メントーズ」や「カセドラル・セラー」などのシリーズを担当する女性醸造家・イゼール・ファン・ブラークさんが来日を予定。彼女を招いてのワイン会を開催する予定なのでぜひ参加を。詳細はいずれWhy not?マガジンで発表いたします。

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