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FOOD&RECIPE

イタリアのモンテプルチアーノに合わせるのは「帆立貝柱とイチゴの花椒オイル」

ワインに合う簡単レシピ Vol.01

レシピ・写真/いこまゆきこ

今回選んだワインは「チェラスオーロ モンテプルチアーノ」。チェラスオーロ(チェリーのような)という名前が示す通り、西洋のサクランボのような赤が強めのピンク色。
サクランボやイチゴ、アーモンドのような香りがあり、味わいはサクランボやイチゴに加え、ラズベリーやハイビスカスティーのようなニュアンスを感じます。
チャーミングな印象ながら、辛口で酸味とのバランスが良く、和食や中華料理との相性が良いと感じました。

このワインに合わせたい食材は?ワイン自体の持つ香りや印象からイチゴをセレクト。
くせが少なく甘みと旨みがある帆立貝柱と合わせ、春菊、花椒の香りをプラスすることにしました。

春菊は柔らかな葉先を摘んでお皿に並べます。
この上に、厚みを半分にスライスした帆立貝柱とイチゴを並べ、熱々の花椒オイルをジュッと回しかけます。最後に塩をパラパラと振ったら完成。

花椒の香りがふわっと立ち上り、この香りでまずワインをこくり。
スパイシーな花椒の香りを纏った貝柱を、ロゼが柔らかく受け止めてくれて、相性ばっちりです!貝柱にイチゴ、春菊を乗せて一緒にいただくと、イチゴの甘酸っぱさ、春菊のほろ苦さも加わり、さらに複雑なハーモニーが感じられます。

春に、ぜひお楽しみいただきたいワイン&お料理です。

帆立貝柱とイチゴの花椒オイル

材料(2~3人分)

帆立貝柱(刺身用) 3個
イチゴ 3個
春菊 適量
塩 0.5g
花椒 0.5g
太白胡麻油 大さじ1.5

作り方
帆立貝柱は厚みを半分に切る。イチゴは縦半分に切る。春菊は葉をつむ。
器に春菊をしき、帆立貝柱とイチゴを並べる。

鍋に太白胡麻油と花椒を入れ火にかける。鍋を傾け花椒が油の中に浸るようにする。プツプツ泡が立って
香りが立ち、うすく煙が出たら、②の上に回しかける。塩を振る。

チェラスオーロ モンテプルチアーノ/カンティーナ ザッカニーニ

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いこまゆきこ

いこまゆきこ お料理教室主宰 料理家 大学卒業後、企業で広報業務を担当。退職後、辻調理師専門学校エコール辻にて日本料理を専攻。 料理研究家や料理教室のアシスタントを経て、2002年に「いこまゆきこ お料理教室」をスタート。 関西の優しい味をベースに素材を生かしたレシピが人気。 企業へのレシピ提供、イベント・外部講師、食文化に関する執筆も行う。 日本発酵文化協会の上級認定講師を10年つとめ、発酵や発酵食品全般に造詣が深い。 食材の産地を生徒さんと共に訪ねるツアーや全国の発酵蔵巡り、生産者との交流など、都会と地方をつなぐ活動にも注力している。 お酒が好きなことから、多くのワイナリー・酒蔵を訪問している。 ワインや日本酒、焼酎と料理のペアリングの提案も。 発酵マイスター、発酵プロフェッショナル、漢方スタイリスト、 SAKE DIPLOMA、SAKE EXPERT 著書「おうちで喜ばれる にほんのおかず」(SBクリエイティブ)

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