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シュロス・ヨハニスベルク、ワイン会開催

「シュロス ヨハニスベルク」といえば「リースリング」!
「リースリング」といえば「シュロス ヨハニスベルク」!

文/名越康子 写真/小松勇二

世界で最も有名な白ワイン用ブドウ品種といえば、シャルドネだと思う。しかし、白ワイン用ブドウ品種の中で最も高貴なブドウ品種は?と問われた場合、シャルドネの対抗馬として挙がる品種の筆頭はリースリングだろう。

そして、この高貴な品種「リースリング」において世界を代表する生産者が、ドイツのラインガウの歴史的生産者「シュロス ヨハニスベルク」なのだ。「シュロス ヨハニスベルクのリースリングを飲まずして、リースリングを語るなかれ」と、かつて耳にしたような気がする。

さてさて、久しぶりに心地よい秋晴れだった10月最初の土曜の夜、シュロス ヨハニスベルクのワインディナーが開催された。このワイナリーを所有するヘンケルフレシネグループの日本事務所、輸入元の国分グループ本社のご協力により、7種類も味わえるという特別な内容で、ワインの解説は人気ワイン講師の紫貴あきさんという豪華な設定。会場は、ワインとのペアリングが秀逸な、南青山「W AOYAMA」にて。

では、どのような会だったのかかいつまんでお知らせします。

ヘンケルフレシネジャパンの林 康太さん
まず、ヘンケルフレシネジャパンの林さんから、シュロスヨハニスベルク代表のステファン・ドクトール氏からのメッセージが読み上げられました。
「本日お集まりいただいた皆さんに、シュロス ヨハニスベルクに関心を寄せていただき感謝いたします。私たちのワインが皆さんに喜びをもたらすと共に、ワインを通してこの場所の風土を少しでも感じていただければと願います。私たちは先週収穫を終えたところです。2026年は乾燥して暑く、夏には42℃にもなったほど。ラインガウの水位は、過去200年間で最も低くなりました。しかし収穫は大変嬉しい結果に終わりました。他の草木が枯れて黄色く変色する中、ブドウが驚くほどの力を見せてくれたのです。深く根を張ったブドウの樹は土壌の深い層に蓄えられた水分を吸収することができ、糖度・酸度のバランスが良く、香りや風味も美しい。この年のワインをいつか皆さまと分かち合える日が今から楽しみでなりません。私たちだけが持つ特別なテロワールを、それぞれのワインによって表現していきたいと思っています。ワインという液体を通して世界中の人と分かち合うことができるのに感謝をしつつ、今日が皆様の心に残る時間となることを祈っています」。

1フュルスト フォン メッテルニヒ/リースリング スパークリング辛口✖️
モッツアレラブッファラ、黒無花果、ザクロ

このスパークリングワインは、シュロス ヨハニスベルク作ではなく、同じグループの商品ながらリースリング100%。
「ライム、エルダーフラワー、鉱物質な香りがします。華やかなリースリングの香りを生かすためにタンク方式が用いられています。直線的なシャープな酸が感じられ、お料理ととてもよく合います。オリーブオイルとザクロのソースを少しなめてから一口飲むと、酸味が硬く感じるこのワインの果実味がグッと上がりますね。モッツアレラとワインのクリーミーさも程よい相性です」と、紫貴さんが解説。

「産地はドイツを東西に流れるラインガウ流域で、南向き斜面にある類まれな条件に恵まれた畑です。ワイナリーの周りを50haの畑が取り囲んでいて、畑は繋がっていますが、この畑から多様なワインが生まれています。ここでは、300年以上にわたってリースリングを栽培し続けています。歴史は817年から、日本の平安時代からありますが、リースリング100%に特化すると決めたのは1720年からです」と、ワイナリーの歴史にも触れ、「シュペートレーゼ」誕生秘話も披露し、シュペートレーゼである「グリューンラック」へ。

2&3シュロス ヨハニスベルク/グリューンラック 2020&2021 白 甘口✖️
サワラの藁焼き 柚子風味のザワークラウト

シュロス ヨハニスベルクの「グリューンラック」は、いわゆる「シュペートレーゼ」に相当するワインです。なんと今回は、同じワインをヴィンテージ違いで比較できました。

「2020年は、発芽が早く暖かい年で収穫も早く行われました。そして、20%は貴腐菌が付いています。こちらは全体的に甘美な印象で、アプリコット、ハチミツ、オレンジピールなどを思わせる香り。エントリーが柔らかく、背後に豊かな酸と緊張感もあります。ハチミツや、白桃をかじったような余韻があります」・

「一方で2021年は涼しい年でした。こちらはより繊細な特徴が感じられます。熟した白桃もしくはシロップ漬けしたエルダーフラワー、グラニースミスなどの青リンゴ、レモンの花、鉱物質な冷涼感も感じられます。2021年は酸味がより直線的で、リニアでスッと伸び、青リンゴをかじっているような印象です」。

参加者の皆さんに好みを聞くと、半々ぐらいの回答でした。

「サララの藁焼きとの相性は、繊細なテクスチャーがとてもよく合います。もしサワラでない場合は、例えばエビのタイ風イエローカレーもリースリングのアロマが合いそうです」と、紫貴さん。

Why not?マガジン主催ワイン会のスピーカーとしてもお馴染み、人気ワイン講師紫貴あきさん

4シュロス ヨハニスベルク/ゲルブラック2021 白 辛口✖️
伊達鶏のつくねと丹波栗のリゾット

今度は辛口タイプの「ゲルブラック」。涼しかった2021年です。
「黄色いリンゴ、蜜リンゴ、オレンジの花など華やかな香りに、鉱物質も感じられます。こちらは15%のオーク樽も使用しているため、より複雑性が感じられます。甘口の後なので急に強く酸味を感じたかもしれませんが、ブドウの熟度が高いので胃が切られるような酸ではなく、バランスの良い酸味です。ミネラル感由来のほのかな苦味も感じるかもしれません。繊細な印象でありながらも、少しパワーが増した印象で、伊達鶏のお料理のパワーとちょうどよく合いますし、丹波栗の甘い香りとも心地よいハーモニーを奏でています」と、紫貴さん。

5 シュロス ヨハニスベルク/ジルバーラック2020 白 辛口✖️
北海道余市より天然鰤(ブリ)のロティ ブールブランソース

「ジルバーラック」は、単一畑の最高峰、グローセス・ゲヴェックス。そして辛口仕立てです。ラインガウに向かう急斜面の畑とリースリングという品種特性の組み合わせが存分に発揮されています。

「洋梨、オレンジ、アカシアの花の香り。まるで薔薇の花束を渡されたかのような華やかな香りに、鉱物質や蜜蝋のニュアンスも感じられます。味わいは、柔らかいエントリーで始まる辛口です。お料理のバターソースと塩味が口中で残っていると、ワインの酸味がソフトになり、全体に柔らかく感じられます。ブリも脂がのっているのでワインの酸味と寄り添います」と、紫貴さん。

6シュロス ヨハニスベルク/ロザラック(アウスレーゼ)2020 白 甘口✖️
チョコレートテリーヌ バナナ塩キャラメルチャイのジェラート

「ロザラック」は、いわゆる「アウスレーゼ」に当たるワインです。 「世界中でどこかが真似しようと思っても、絶対にできない(糖度と酸度の)バランスです!」と、紫貴さん。

7スペシャルワイン! シュロス ヨハニスベルク/ブラウラック(トロッケンベーレンアウスレーゼ)2018

今回、スペシャルワインとして最後に少しずつシェアさせてもらえたのが、「ブラウラック」。これはいわゆる「トロッケンベーレンアウスレーゼ」に当たる、貴重な極甘口です。

2018年は暑いヴィンテージで、100%貴腐菌が付いたということです。そして、残糖分は382g/ℓと、過去3番目に多いとのこと(ちなみに総酸度も10g/ℓと高いです)。

「バナナのジェラートはロザラックと、チョコレートのテリーヌはこちらのブラウラックの香りと味わいにピッタリ」と、紫貴さん。

参加者の方から「ブラウラック」が紅茶のような色合いをしていた理由を聞かれました。ワイン会当日の資料では正しいお答えに不安があり、ワイナリーに確認いたしました。以下の返信をいただきました。

『このワインは、貴腐菌(Botrytis cinerea)の作用によって干し葡萄状になるまで凝縮した果粒を厳選して造られています。果粒の水分が大きく減少することで、糖分やエキス分、色素成分が凝縮され、通常のリースリングよりも濃い黄金色を呈します。さらに、2018年は例外的に暑く乾燥した年であり、このヴィンテージ特有の気候条件が色の濃さに影響しており、2018年産としては決して珍しい色合いではありません。加えて、約8年間の熟成によって色合いがさらに深まったことも、その理由の一つと考えられます。』  以上ワイナリーより

今回、世界が誇るリースリングの老舗・大御所・宝ともいえる「シュロス ヨハニスベルク」の複数のワインを一堂に会して味わうことができるという、とても貴重な経験をさせていただけました。リースリングはやはり奥深い品種ですね。

ドイツに行く機会があれば、ぜひシュロス ヨハニスベルクを訪問してはいかがでしょうか!?

https://schloss-johannisberg.de/en/
素敵なレストランもあります!

https://schloss-johannisberg.de/en/restaurant-schlossschaenke/
素敵なペアリングを提案いただいた「W AOYAMA~W AOYAMA -The Cellar & Grill-」https://www.cardenas.co.jp/shop/restaurant/w-aoyama

「ROJI」こちらからもシュロス ヨハニスベルクのワインをお買い求めいただけます!
https://www.roji-nhb.jp/collections/wine-germany

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